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中国自動車大手の吉利汽車(Geely Automobile)は11月14日、2024年7〜9月期決算を発表した。売上高は前年同期比20.5%増の603億7800万元(約1270億円)と過去最高水準を記録。スケールメリットや製品構成の最適化が奏功し、純利益は92%増の24億5500万元(約510億円)と大幅に増加した。
7〜9月期の販売台数は53万4000台と四半期で過去最高だった。1〜9月の累計販売台数は149万台となり、年間販売目標200万台の74.5%を達成した。
吉利グループ(吉利控股集団)の新エネルギー車(NEV)事業は現在、コストパフォーマンスに優れた手頃価格の「吉利銀河(Geely Galaxy)」、ミドルレンジの価格帯の「領克(Lynk&Co、リンク・アンド・コー)」、高級電気自動車(EV)の「極氪(ZEEKR、ジーカー)」の3大主力ブランドを打ち出し、NEVへのシフトを加速させている。NEV部門の7〜9月期販売台数は22万6000台に達し、1〜9月の累計販売台数は前年同期比93%増の54万6000台となった。
中国自動車市場の競争が白熱化し、効率的なリソース配分が求められる状況にあることから、吉利グループは11月14日、グループ企業の資本構成を最適化すると発表した。ZEEKRがLynk&Coの株式の51%を保有し、残りの49%は吉利汽車の完全子会社が保有する形に改める。取引は2025年上半期に完了する見込み。取引完了後、ZEEKRとLynk&Coは一体運営されることとなり、技術や製品、サプライチェーン、製造、マーケティング、サービス、海外展開などでの連携を強化し、相乗効果を高めていくという。
*1元=約21円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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