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中国のパソコン大手、聯想集団(レノボ・グループ)がこのほど発表した2024/25会計年度第2四半期(24年7~9月)決算は、売上高が前年同期比24.0%増の1279億元(1元=約21円)、純利益が48.0%増の29億元近くだった。パソコン(PC)以外の事業の売上比率は46.0%に迫った。
中核事業であるPC事業の売上高は12.1%増加した。PCの世界シェアは24%近くとなり、2位のメーカーに4ポイント以上の差をつけた。営業利益率も業界をリードし続けている。人工知能(AI)搭載PCは中国市場のPC販売台数の10%以上を占め、10.0%という会計年度目標に着実に近づいている。
スマートフォン事業も好調だった。事業売上高は43.0%伸び、販売台数は四半期の最高記録を更新した。前会計年度に、3年で中国を除く世界市場シェアでトップ3入りを目指す「3年成長計画」を打ち出し、現在は目標に向かって着実に前進している。
世界的なAI分野への投資熱は、インフラストラクチャー・ソリューション部門(ISG)の業績を押し上げた。部門売上高は65.0%増の237億元に達し、四半期の過去最高を塗り替えた。うちストレージ、ソフトウエア、サービスを合わせた売上高は35.0%増となり、液体冷却システム「Lenovo Neptune」の売上高は48.0%増えた。
クラウドコンピューティング、エッジコンピューティング、デバイスのインテリジェンスを組み合わせた「ハイブリッドAI」時代の新たなチャンスは、ソリューション・サービス部門(SSG)の成長の原動力としての地位を確かにした。部門売上高は約13.0%増の155億元に達し、14四半期連続で2桁の伸びとなり、営業利益率は20.0%を超えた。メンテナンスサービス、プロジェクト・ソリューションサービスを合わせた売上高は部門全体の6割に迫り、前年同期より3ポイント上昇した。
楊元慶董事長兼最高経営責任者(CEO)は「7~9月の売上高は力強い伸びを示し、持続可能な加速度的成長を遂げた。これは、戦略の効果的な実施、イノベーションへの継続的な投資、卓越した運営、グローバル展開、ハイブリッドAIのチャンスを利用して構築した独自の競争的優位性による」と説明。今後はハイブリッドAIの技術イノベーションに取り組み、会計年度の後半も加速度的成長を続け、収益力を改善する自信があるとした。(新華社北京)
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