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車載用パワーモジュールを開発する中国ベンチャー「臻駆科技(Leadrive Technology)」が2月28日、シリーズEの資金調達を完了したと発表した。国投招商が出資を主導し、柳州一二五産業基金と重慶両江基金が参加した。調達額は非公開。調達した資金は、次世代型パワーモジュールやモーターコントローラーの量産加速に充て、国内事業の最適化とグローバル市場の開拓を進める計画だという。
臻駆科技は2017年5月に設立され、新エネルギー車(NEV)向けパワー半導体と電気駆動システムで中国トップクラスの実力を誇るサプライヤーに成長した。上海市浦東区に本社を置き、ドイツのアーヘンに支社を持つ。 第三世代パワー半導体の分野では、日本のパワー半導体大手ロームと共同研究所を設立し、複数の炭化ケイ素(SiC)製パワーモジュールの反復型開発を実施した。
現在は、フォルクスワーゲングループやボルボ、上汽通用五菱汽車(SGMW)、奇瑞汽車(Chery Automobile)、賽力斯(SERES)、長安汽車(Changan Automobile)などの自動車メーカーと提携し、数十車種向けにSiC製IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)を量産・提供している。また、自動車部品大手の独シェフラーと提携し、電気駆動システムの共同開発を進める。さらに、製品をドローンなどの電動航空機にも活用し、成長が見込める「低空経済」分野も積極的に開拓していくという。
(36Kr Japan編集部)
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