日中、肝胆膵がん治療で連携強化へ 順天堂大・齋浦教授が成都シンポで提言

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中国四川省成都市で6月28日、肝臓がんや胆嚢(たんのう)がん、膵(すい)がんを治療する肝胆膵外科のシンポジウムが開かれ、同分野で日本の第一人者として知られる順天堂大医学部付属順天堂医院の齋浦明夫主任教授が日本の最先端治療について紹介した。齋浦氏は、一部の最先端治療薬の臨床試験は将来的に共同研究が可能とし、中国と日本は臨床研究で協力を強化できるとの見方を示した。

シンポジウムでは、四川大学華西医院肝移植センターの謝坤林副教授は、同院肝胆外科の現状と革新をテーマに講演。悪性度が高く、治療が難しい肝がんや胆管がん、膵がんなどで国際協力が深まれば、患者により多くの治療の選択肢を提供できると述べた。

齋浦氏が編集した「肝癌(がん研スタイル 癌の標準手術)」「膵癌・胆道癌(同)」などの専門書は中国語にも翻訳されており、中国の医師の学習に活用されている。

齋浦氏は、広い国土を持つ中国では地域医療機関の診療水準を向上させることも非常に重要だと指摘し、日本の経験は参考にできると述べた。今後の協力については、既に明確な方向性があるとし「日本は肝胆膵外科の標準設定と標準化治療において業界内で多くの合意が形成されている。これらの分野で中国と日本は幅広い協力の余地がある」と語った。【新華社成都】

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