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中国通信機械大手の華為技術(ファーウェイ)が主導する電気自動車(EV)ブランド連合「鴻蒙智行(HIMA)」は、6月の販売(納車)台数が5万2747台となり、新興勢トップに輝いた。
最も貢献したのは賽力斯集団(SERES)と打ち出すEVブランド「問界(AITO)」で、販売台数は4万4685台だった。中でも多目的スポーツ車(SUV)の「M9」は1万3718台と安定した販売を維持し、50万元(約1000万円)クラスの市場でトップとなった。また、ファミリー向けSUV「M8」は2万1185台を販売し、40万元(約800万円)クラスの市場で1位となった。
HIMAは現在、「四界」と呼ばれる4つのEVブランドを市場に投入している。しかし、門界以外の3ブランドの販売台数はさほど多くない。北京汽車集団(BAIC Group)と共同運営する「享界(STELATO)」のEVセダン「S9」は、6月の販売台数が4154台となり、30万元(約600万円)以上のEVセダン市場では1位となった。
江淮汽車集団(JAC)と立ち上げたEVブランド「尊界(MAEXTRO)」は、5月30日に高級セダン「S800」を発売。予約販売台数は1カ月で6500台を突破し、6月26日から納車が開始されている。一方、奇瑞汽車(Chery Automobile)と共同展開する「智界(Luxeed)」の販売台数は月を追うごとに減少しており、6月の販売台数は2995台にとどまった。
公式発表によると、HIMAは設立からわずか39カ月で全車種の累計販売台数が80万台を突破するという快挙を達成した。
今年7~9月期には、上海汽車集団(SAIC)と新ブランド「尚界(Shangjie)」の市場投入も予定されている。尚界が大衆車市場に食い込むことができれば、2026年にも「ファーウェイ系EV」の年間販売台数100万台という目標が達成されるだろう。
*1元=約20円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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