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dToF式LiDAR搭載の草刈りロボットを提供する「楽動機 器人(LDROBOT)」がこのほど、香港取引所に目論見書を提出した。メインボードへの上場を目指す。
LDROBOTは2017年設立。創業者の周偉氏は30代後半の連続起業家だ。18年には産業用LiDARの大幅なコストダウンに成功し、民生用にdToF(direct Time-of-Flight)式の小型LiDARを発売した。これにより、ロボット掃除機で初めてセンチメートル単位の測位が可能となり、すぐさま中国ロボット掃除機大手「科沃斯(ECOVACS、エコバックス)」が100万台分を発注した。
同社は視覚センサーから事業をスタートし、現在はミリメートル単位の測距が可能なdToF式LiDAR、複雑な環境認識に対応するセンサーモジュール、そしてSLAMアルゴリズムによってセンチメートル単位での測位とナビゲーションを提供する。その技術はロボット掃除機やサービスロボットなどに幅広く活用されている。
周氏は2023年、第二の成長の軸として草刈りロボット事業への参入を決断。LiDARと人工知能(AI)による画像認識・処理技術を組み合わせ、欧米市場向けの草刈りロボットを599ドル(約8万9000円)の低価格で発売。初年度の販売台数は1万台を突破した。
LDROBOTの2022年〜24年の売上高は、2億3400万元(約49億円)、2億7700万元(約58億円)、4億6700万元(約98億円)と順調に推移。一方、純損失はそれぞれ7300万元(約15億円)、6800万元(約14億円)、5600万元(約12億円)で、3年間の累積赤字は1億9800万元(約41億円)に上る。ただし、31.3%から12.1%へと改善している。
2024年の草刈りロボットの売上高は2327万元(約4億9000万円)と、全体に占める割合はまだ小さいものの、粗利率は33.6%と高水準だった。
*1ドル=約148円、1元=約21円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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