ロボットハンドのTetherIA、初の資金調達 最軽量・高自由度で米国市場に照準

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

スタートアップ注目記事

ロボットハンドのTetherIA、初の資金調達 最軽量・高自由度で米国市場に照準

36Kr Japanで提供している記事以外に、スタートアップ企業や中国ビジネスのトレンドに関するニュース、レポート記事、企業データベースなど、有料コンテンツサービス「CONNECTO(コネクト)」を会員限定にお届けします。無料会員向けに公開している内容もあるので、ぜひご登録ください。

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

ロボットハンドを手掛ける米スタートアップ企業「TetherIA」が、エンジェルラウンドで数百万ドル(数億円)を調達した。今回の資金調達は経緯創投(MPCi=マトリックス・パートナーズ中国)が主導し、奇績創壇(MiraclePlus)も参加した。設立以来初となる資金調達で、資金は人材採用と初代製品の研究開発に充てられる。

TetherIAは2025年初めにシリコンバレーで設立された、次世代汎用ロボットハンドのプラットフォーム構築に注力している。創業者の陶一偉(EvanTao)氏は、テスラのヒューマノイド計画「Optimus」(オプティマス)のロボットハンドを担当していた。共同創業者の董旭氏は、中国の電気自動車(EV)メーカー「小鵬汽車(Xpeng Motors)」の人工知能(AI)技術を統括していた。さらに、米Alphabet傘下の自動運転技術開発企業「Waymo(ウェイモ)」で基盤モデルの中心メンバーを務め、コンピュータビジョン分野の国際会議「CVPR」などでAIや自動運転分野に関する多数の論文を発表している。

キャップ開けから糸通しまで⋯世界最高「38自由度」のロボットハンド、中国で誕生

TetherIAの初代製品は開発初期フェーズを終え、ハードウェア/ソフトウェアの適合検証を完了しているものの、具体的なパラメータはまだ公開されていない。人手に近い5指構成のロボットハンドで、ワイヤー駆動を軸にしたハイブリッド機構を採用。高自由度、実手大のサイズ、軽量化、モジュール化、高い耐久性を特長とする。

ハードウエア面では、市場で最も軽量で小型、自由度の高いロボットハンドの実現を目指す。ソフトウエア面では、遠隔操作などの用途に向けてAIコパイロットやsim2real(シムトゥリアル)のツールチェーンを提供し、エンボディドAIのアルゴリズム実装を支援する。なお、同製品は米国市場を主なターゲットとしている。

*1ドル=約148円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

36Kr Japanで提供している記事以外に、スタートアップ企業や中国ビジネスのトレンドに関するニュース、レポート記事、企業データベースなど、有料コンテンツサービス「CONNECTO(コネクト)」を会員限定にお届けします。無料会員向けに公開している内容もあるので、ぜひご登録ください。

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連記事はこちら

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録