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シンガポール発のコールドチェーン物流テック企業「新亜科技(SINGAUTO)」がこのほど、金沙江弘禹資本(GSR Vision Capital)、徳陸資本(Delu Capital)、中銀(シンガポール)資産管理(Bank of China Asset Management(Singapore)、BBG Globalなどから5000万ドル(約74億円)超の資金を調達した。同じく出資したMVGX Tech と金光星創集団投資は財務上の支援だけでなく、産業面での戦略的パートナーにもなり、SINGAUTOの技術革新とグローバル展開を支援する。
SINGAUTOは2023年3月に設立。グローバル本部はシンガポールにあり、ドバイに中東法人、上海の自由貿易試験区臨港新片区に地域本部と組立工場を持つ。同社はすでにアブダビのカリファ経済地域(Khalifa Economic Zone Abu Dhabi、KEZAD)と長期契約を締結し、中東生産基地を建設。アジアを基盤に欧州・アフリカへと展開するグローバル体制を構築している。
主力製品の電動コールドチェーン車「S1」は、食品、生鮮電子商取引、外食、医薬品など基準が厳しい用途向けに設計されており、異温度帯混載、長航続距離、自動運転といった最先端技術を備える。積載容量は18立方メートル超、80〜165キロワット時のリン酸鉄リチウム電池を搭載し、航続距離は260〜400キロメートルに達する。充電と電池交換の両方に対応しており、急速充電なら40分で0から80%に、電池交換ならば5分で完了する。今後はエネルギー消費のさらなる低減に注力する方針だ。
創業者の劉羽強氏は、S1は既に試作車を用いたテストを終え、2026年から投入する見込みで、世界各地に設けた3〜4カ所の組立工場を活用し、年間生産能力は5万台に達する見込みだと述べている。S1の受注意向はすでに1万4000台に達している。
*1ドル=約147円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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