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中国の人工知能(AI)スタートアップ「達卯科技(Damao AI)」がこのほど、シリーズAの追加ラウンドで1億元近く(約20億円)を調達した。車載電池大手・寧徳時代(CATL)傘下の溥泉資本(CATL Capital)が出資を主導した。資金は、エネルギー分野に特化した大規模AIモデル「Energy Large Models(エネルギー大規模モデル)」やコンピューティング・電力協調プラットフォーム、関連するAIエージェントなど、コア技術の開発と商用化の推進に充てられる。
達卯智能は2021年3月設立。エネルギー大規模モデルをAIコンピューティングにおける電力消費の最適化に応用した中国初のハイテク企業として知られる。
足元では、AIコンピューティングの需要が急増し、新型電力システムの構築も進んでおり、AIデータセンターはエネルギーセキュリティ、経済性および環境への配慮のバランスという課題に直面している。達卯智能が構築したコンピューティング・電力協調プラットフォームは、コンピューティング能力と電力の精密なマッチングとリアルタイムスケジューリングを実現し、AI産業のエネルギー消費と運営コストを削減する。
達卯智能はCATLのほか、AI大手の商湯科技(センスタイム)やAIチップ大手の寒武紀科技(カンブリコン)、スーパーコンピューター大手の中科曙光(Sugon)などと提携。同社のプロダクトはすでに、AIデータセンターやスマート工場、ゼロカーボン工業団地などに大規模導入されている。
今後も研究開発への投資を拡大し、エネルギー大規模モデルの予測・スケジューリング能力を強化することで、中国の新型電力システム構築と脱炭素戦略「ダブルカーボン(双碳)」に技術的支援を提供していく方針だという。
*1元=約21円で計算しています。
(36Kr Japan編集部・茶谷弥生)
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