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中国人型ロボット開発企業「智元機器人(Agibot)」は10月16日、新世代の産業用ロボット「精霊G2」を発表し、同時に初回の商用出荷も完了したと明らかにした。すでに自動車部品大手の均勝電子(Joyson Electronics)の工場に導入されており、資材供給や設備点検などの業務で実証運用が行われている。
精霊G2は「ロボット労働者」とも呼ばれる車輪式の人型ロボットで、智元機器人がスマート製造大手の均普智能(PIA Automation)と共同開発した。そのメイン構成は、自動車部品製造が求める「高精度・高柔軟性・高安定性」の要件に合致している。
50自由度の人型関節構造と5自由度の腰部構造を備え、全方向移動可能なシャシーと組み合わせることで、狭い通路や動線が複雑な環境にも適応できる。両腕はIP54等級の防じん・防水性能を持ち、最大5キログラム(kg)の荷重とサブミリメートル級の操作精度を実現。さらにデュアルバッテリーとホットスワップ設計を採用し、24時間連続稼働が可能。自動充電機能も備え、運用コストを大幅に削減できるという。
精霊G2は、大規模言語モデル(LLM)と検索拡張生成 (RAG)によるナレッジベースを統合し、複数人との連続対話やマルチモーダルな認識やフィードバックを実現。独自開発の高性能アクチュエーター、多種なセンサー群、AI計算プラットフォームを搭載することで、ミリ単位の力制御操作も可能になる。これにより、部品の把持・組立・検査といった複雑な工程にも柔軟に対応できる。
さらに、強化学習(RL)のローカル実装および作業フローのカスタマイズに対応しており、自律的な学習と最適化を繰り返すことで、使用すればするほど“賢く進化”していく。
(36Kr Japan編集部・茶谷弥生)
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