中国発無人配送車「ZELOS」、シリーズBで150億円を追加調達 日本でも実証実験開始

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自動運転レベル4の無人配送車を手がける「九識智能(ZELOS)」がこのほど、シリーズBの4回目の追加ラウンドで1億ドル(約150億円)を調達した。アリババグループ傘下の金融関連会社アント・グループが出資を主導し、藍湖資本(Blue Lake Capital)や百度風投(Baidu Venture)なども参加した。これでシリーズBでの調達額は総額4億ドル(約610億円)に達し、2025年の中国テック業界で最大級の資金調達となった。

九識智能は2021年8月に設立され、江蘇省蘇州市に本社を置く。これまでに、大容積、大積載量、コールドチェーン向けなど、さまざまな用途に対応する無人配送車をシリーズ展開し、宅配便のほか日用品や生鮮食品、料理、工業用品の即時配送など、都市内配送の多様なニーズを満たしている。

2025年8月に発売した「L」シリーズは、従来製品よりも充電効率が大幅に向上したほか、最大積載量も1.8トン以上に倍増。現在のところ、市場に出回る無人配送車で最高の配送効率を誇る。

「L」シリーズ

2025年9月時点の累計納車台数は1万台を突破し、国内シェアは70%を上回る。すでにシンガポールやマレーシア、日本、韓国、アラブ首長国連邦(UAE)、オーストリアなど10カ国以上で製品を展開するなど、グローバル展開も本格化しており、25年の海外納車台数は1000台を超える見込みだという。

シンガポールでは、同国最大の小売チェーン「Fair Price」に製品を納入。UAEではドバイ道路交通局(RTA)と戦略提携を結び、同国の国営郵便会社エミレーツ・ポストの傘下で宅配便を手がける「7X」と合弁会社を設立している。日本と韓国では、現地初の無人配送車を導入し、実証実験を進めている段階だという。

中国の無人配送車、1台40万円弱の衝撃 政策・低価格で2027年に“大衆化”へ

*1ドル=約153円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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