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新華社傘下の中国経済信息社と河北省邢台(けいだい)市南和区政府が共同で作成する「中国(南和)ペットフードシリーズ指数」がこのほど、北京市で発表された。研究成果の一つである「中国ペットフード業界発展指数報告(2025)」は、業界の環境、実力、潜在力の三つの角度からペットフード業界の発展の全貌を詳細に分析した。
24年の中国ペットフード業界発展指数は124.05、直近4年の年平均成長率は7.4%となり、規模拡張と質向上の両立を実現した。指数を構成するサブ指標をみると、業界環境指数と業界実力指数は年を追うごとに上昇し、特に業界実力指数が総合指数上昇の鍵となった。
ペットフードの電子商取引(EC)は2021~24年に市場規模が年々拡大し、年平均成長率は7.8%、24年の小売売上高は280億元(約6200億円)近くに上った。市場の集中化、規範化が進み、市場は質向上に向けてまい進している。
カテゴリー別にみると、キャットフードが53.8%のシェアで市場をリードし、前年同期比の伸び率も最も大きかった。21~24年の年平均成長率は12.7%に上り、24年の小売売上高は150億元(約3300億円)を超えた。ドッグフードは23.4%のシェアを占め、伸び率は安定し、年平均成長率は0.5%にとどまった。だが、24年の小売売上高は2.5%増となり、回復の兆しがみられた。
販売経路別にみると、EC大手アリババグループの通販サイト「天猫(Tモール)」が小売売上高で42.7%のシェアを占め、首位に立ったが、伸び率は鈍化した。EC大手の京東集団(JDドットコム)は安定し、伸び率は7.0%となった。存在感をみせたのが動画投稿アプリ「抖音(ドウイン)」のECで、小売売上高のシェアは14.5%から20.5%に上昇し、前年同期比伸び率も51.4%とペットフードの販売におけるECの大きな潜在力を示した。
「中国ペットフードの里」と呼ばれる邢台市南和区は、ペットフード産業の中で重要な地位を占める。21~24年の同区のペットフードEC市場規模は年平均成長率が13.1%に上り、25年には10億元(約220億円)を超える見通し。同区は規模拡張からブランド深耕への移行を推進しており、集団商標「南和ペット業」の確立や投資額が50億元に上るペット産業パークの建設などを通じ、地域ブランドの競争力向上に力を入れている。【新華社北京】
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