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中国の農業用ロボットメーカー「覚物科技(Juewu Technology;Percisphere)」がこのほど、プレシリーズAで1億元(約22億円)余りを調達した。日初資本(Dayone Capital)が出資を主導し、充電器大手の安克創新科技(アンカー・イノベーション)や一部の既存株主が参加した。資金はロボット技術の高度化や商用化、グローバル展開の加速に充てられる。
覚物科技は2020年に深圳市で設立されたロボット企業だ。新疆ウイグル自治区の過酷な屋外環境で5年にわたって技術の開発と改良に取り組んだ結果、効率的かつ環境に配慮した農業用ロボットの開発に成功。主力製品は、可変式シャシーとモジュール化された積載ユニットを組み合わせた純電動の全地形対応ロボットだ。
現在、最大3トンクラスの積載量、27度の連続登坂性能、8時間の連続運転を実現しており、大規模農場向け「鶴出T3000」と果樹園向け「驥鹿G3000」の2モデルを展開する。いずれもモジュール化設計を採用。使用シーンに応じて迅速に構成を組み替えられるため、作業ごとに専用農機を使い分けるよりも、格段に作業効率が向上する。

大規模農場を想定して設計された鶴出T3000は、独自開発した作業幅20メートルの高精度噴霧システムを搭載し、18台のカメラと独立制御のノズル111個を備えている。作物の生育段階に応じてシステムが噴霧量を調整し、農薬の使用量を最小限に抑えつつ、作業効率を高められる。
また、作物の種類や畝間(うねま)の変化に対応するため、シャシーの幅(1.0〜2.5メートル)や車高(1.2〜1.5メートル)を自動調整できる可変機構を採用。これにより、既存の農場レイアウトを維持したまま導入が可能だ。
大規模農場用の噴霧モジュールを果樹園用噴霧モジュールに付け替えれば、驥鹿G3000になる。車体幅を柔軟に調整できるため、植栽間隔の異なる果樹園内でも自在走行が可能だ。
噴霧システムには、樹形に合わせて姿勢を制御する多関節構造を採用。垂直8メートル、水平10メートルに及ぶ広範囲をカバーする。8台のステレオ深度カメラが果実や病虫害の発生した葉をリアルタイムで識別し、独立制御されたノズルからピンポイントで薬剤を散布する。果樹のサイズや病状に応じて散布量を最適化することで、手作業に比べ病虫害の防除率は40%向上した。さらに、モジュールの付け替えにより施肥や剪定、覆土など幅広い農作業にも対応する。
同社のロボットはすでに中国各地で実証運用が進んでおり、受注額は数千万元(数億円)規模に達している。海外市場からの引き合いも強く、特に人手不足が深刻なオーストラリアやカナダなど、大規模農業の自動化需要が高い地域をターゲットに見据える。2026年に主力製品をグローバル市場へ投入する計画だという。
*1元=約22円で計算しています。
(翻訳・畠中裕子)
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