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中国の型鍛造用機械メーカー「新威奇科技(Newwish Technology)」がこのほど初の資金調達を実施し、工業工作機械産業投資基金から数千万元(数億円)を調達した。資金は、超大型のサーボ直駆式(ダイレクトドライブ)電動スクリュープレスの生産や研究開発投資の拡大に充てられる。
型鍛造は、航空宇宙や新エネルギー自動車(NEV)、建設機械などの先端製造業に欠かせない工程だ。川下のメーカーでは精度や性能の高い鍛造品に対するニーズが高まっているうえ、生産ラインの柔軟性向上やスマート化、グリーン化が進むのに伴い、ハイエンド鍛造機械市場の成長余地は拡大している。
新威奇科技は、1993年に華中科技大学(HUST)が設立した企業が前身となっており、2010年に事業会社として独立した。湖北省武漢市に本社を置き、サーボ直駆式CNCスクリュープレスやCNCサーボ油圧プレスなど高精度鍛造機械の開発・製造を行う。装置単体の供給にとどまらず、ハードウエア、製造技術、自動化、デジタル化を組み合わせた総合ソリューションも提供している。
同社は、超大型の永久磁石同期直駆モーター技術を独自に開発することで、ギアやベルトによるエネルギーロスと精度の低下を無くし、鍛造の精度やエネルギー効率、装置の安定性を世界のトップ水準に引き上げた。2023年に投入した6300トン級サーボ直駆式CNC電動スクリュープレスは、中国初の国産機であり、現在も世界最大級の規模を誇る。2026年には1万トン級モデルをリリースする計画で、実現すれば最高記録を更新する見通しだ。
馮儀会長は「工作機械ではモーター性能が装置全体の性能を左右する」と指摘する。中国メーカーは大型鍛造機械の製造能力を有する一方、超大型永久磁石同期モーターなど中核部品は、ドイツや日本メーカーへの依存度が高かった。同社はこの領域の内製化によって、コスト競争力と供給安定性を確保した。
新威奇科技の製品は、航空機のタービンブレードや自動車のステアリングナックル、超高圧送電設備などの分野で活用されている。中国航空工業集団(AVIC)や三環鍛造(Tri-Ring Forging)を含む国内外600社超を顧客に持ち、累計1900台以上の設備と約200本の自動生産ラインを納入してきた。
海外事業では、インドや東南アジアなどの新興市場を開拓すると同時に、欧州や日本といった工業大国にも参入している。馮会長は「海外の顧客が製品価格の高さや納期の長さという課題に直面する中、コストパフォーマンスと短納期を強みに取引を拡大している」と強調する。
今後は、型鍛造向けAIエージェント「iMetal」の開発を進め、蓄積した製造ノウハウのデジタル化と自動化を加速させる。馮会長は「設備メーカーから、スマートファクトリー全体を支える総合ソリューションプロバイダーへ進化したい」と語る。
*1元=約22円で計算しています。
(翻訳・大谷晶洋)
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