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米ビジネスニュースメディア「Business Insider」によると、インドの教育系スタートアップ「Testbook」がこのほどシリーズBで830万ドル(約9億500万円)を調達した。リード・インベスターはインドのVC「アイロン・ピラー(Iron Pillar)」。既存株主の「Matrix Partners India」、「Better Capital」、「Angel List India」などのVCや投資会社のほか、インド通信大手「リライアンス・ジオ(Reliance Jio)」の社長Vikas Choudhury氏も出資に参加した。これにより、同社の調達資金は総額で1200万ドル(約13億1000万円)となった。
2013年に設立されたTestbookは、インドの公務員試験対策のオンライン教育プラットフォームであり、本部はムンバイにある。共同創業者はAbhishek Sagar氏、Ashutosh Kumar氏ら数名。インドでは公務員の求人件数が9000万件以上あるが、Testbookはこの公務員試験の受験者向けに試験対策講座などを提供している。
同社は主にオンラインの実況講座や個別指導、添削などを手がけているが、今後はデータサイエンスや機械学習など最新テクノロジーの導入を強化して、アダプティブラーニングの体験を提供していく計画だという。受講者を呼び込むため、これまで問題4万題と模試3000回、講座70回分を無料で提供してきた。
共同創業者のAshutosh Kumar氏によると、登録者数はこれまでに1000万人を超え、うち有料受講者数は50万人に上った。過去3年間で3万5000人以上が公務員試験に合格したという。今シリーズで調達した資金の使途については、実況講座数と模試回数の増加に充てる計画。模試を現在の100回から400回に増やすほか、著名な教育機関などと協力していくとしている。
インドは人口密度が高いうえ、インターネットが急速に発展したこともあり、現在のインターネット利用者数は2億人以上に上る。一方、教育システムの整備の遅れや教育リソースの不均衡といった問題があり、教育ニーズが満たされていないことから、インターネットやテクノロジー分野に大きな商機がある。インドの教育市場は100億ドル(約1兆1000億円)規模に上り、このうち高等教育が50%、幼稚園から高等学校を卒業するまでの「K12」が40%、職業教育訓練が10%を占める。2014年以降はeラーニングが急速に普及しており、同市場規模は年3000万ドル(約32億7000万円)のペースで拡大すると予想される。
ここ数年でインドに登場したオンライン教育による商品を次に紹介する。
Sigrid Education:ノートサービスから始まったeラーニングプラットフォーム。オンライン上で教材や練習問題を利用できる。
Toppr:問題集データベース。1万5000題の解説付き問題を収録する。
SuperProfs:「録画+実況」の試験対策プラットフォーム。いつでも視聴でき、1対1で個別指導が受けられる。
Gradestack:大手出版各社と協業。試験問題をはじめ、さまざまなサービスをモバイル端末で利用できる。
(翻訳・北村光)
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