アリババが出資する「AutoX」、上海でアジア最大の自動運転データセンターを設置

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4月13日、アリババが出資している自動運転技術開発スタートアップの「AutoX」は、上海嘉定自動車産業パークにある自動運転オペレーションビッグデータセンター(以下「自動運転センター」と略称)が完成し、稼働を開始したことを発表した。この施設はアジア最大の自動運転センターであり、AutoXは世界でも数少ない自社自動運転センターを持つ企業となった。これまで中国国内最大の自動運転センターはバイドゥ(百度)のものだった。

自動運転センターへの初期投資は数千万ドル(約数十億円)以上で、データセンターの効率の向上と標準プロセスの確立が当面の目的となる。

自動運転センターは主に2つのパートからなる。まず、走行試験とデータ収集を行う自動運転車両開発である。車両にはAutoXが独自開発したソフト・ハードが内蔵され、リアルタイムでの走行状況モニタリングと、ミリ秒単位での故障検知ができる。これらの機能により、車両のシャーシ、ニューラルネットワーク、センサー、周辺環境などすべてのデータを高い精度で収集できる。同社の公式発表によると、車両1台あたり1時間で1テラバイトものデータが収集できるという。

もう一つは、収集したデータを処理するビッグデータクラウドプラットフォームである。マスデータを大規模に加工、圧縮し、データの質の分析、自動タグ付け、構造化データテストが可能だ。さらに、収集したデータの1000倍規模のハイブリッドシミュレーションも可能で、規模と正確性を兼ね備えた処理を実現している。

AutoXシステムを搭載した東風の電気トラック及びBYDの無人タクシー

AutoXの目標は、自動運転の汎用プラットフォームを作ることである。同社の戦略的投資家には「上海汽車(SAIC Motor)」と「東風汽車(Dongfeng Motor)」があり、そのほか「比亜迪(BYD)」、「長城汽車(Great Wall Motor)」、「奇瑞(Chery Automobile)」、FCA(フィアット・クライスラー)と提携している。2020年上半期に、深圳と上海などの大都市にロボタクシーを配備する予定だ。

AutoXの開発センターは深圳市の南山にある。深圳の前海蛇口自由貿易区では「中国聯通(チャイナユニコム)」と共同で中国初の自動運転スマートシティを建設中だ。同社はすでに広東省の広州、肇慶、深センで自動運転公道試験のライセンスを取得しており、今年上海でも取得に向けて動き出すことだろう。

(翻訳:小六)

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