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ファーウェイのサブブランド「Honor X10」が発売された5月26日に、シャオミの「Redmi」も新シリーズ「X」の最初のスマートフォン「Redmi 10X」を発表した。名称からして酷似しているこの2機種は、ともに低価格での大量販売を目指している。
Redmi 10Xはサムスンの「AMOLED」ディスプレイを採用。アウトカメラは4800万画素、30倍ズームだ。SoCにメディアテック(MediaTek)の「天璣(Dimensity)820」を採用し、モバイルデバイスのベンチマークソフト「安兎兎(Antutu)」での総合点は41万点だった。同機種はまた、世界で初めて5GのデュアルSIMを実現。価格はHonor X10よりも安く設定されている。
Redmi 10XにはRedmi 10XとRedmi 10X Proの2種類があり、Redmi 10Xは1599元(約2万4000円)、Redmi 10X Pro は2299元(約3万4000円)という価格設定になっている。また、Redmiは同日Redmi 10Xの4G機種も発表している。SoCはメディアテックの「Helic G85」を搭載し、定価は999元(約1万5000円)である。
この発表会ではスマホのほか、RedmiブランドのIoT家電として、同ブランド初のスマートテレビや、ノートパソコンの「RedmiBook」が発表された。
Redmiのスマートテレビはディスプレイ対ボディ比率が97%に達し、「ノバテック(Novatek)」のテレビSoCを採用。A73*2/A53*2のクアッドコアCPU、Mali G51 MP3 GPU、メモリのスペックは2GB+32GBとなっている。4K映像の再生が可能で、自動映像判定機能も備えている。
スマートテレビでもRedmiとHonorは競合する。Honorもスマートテレビを発表したばかりで、両社の価格を比較すると、65インチモデルがともに3299元(約5万円)、55インチモデルがともに2299元(約3万4000円)となっている。50インチモデルについては両社とも価格を公表していないが、ともに2000元(約3万円)以下となることは間違いない。
Redmiは今後スマートWi-Fiルーター、スマートスピーカーなどを発表する予定で、IoT家電のラインナップをさらに強化する。この分野ではシャオミが好調で、シャオミとRedmiの同士討ちとなることが心配されるが、Redmi側は「競争しながら協業する関係」だとした。
Honorの趙明総裁は先日、2020年にスマホで中国国内2位、IoTで国内1位を目指すと話しており、シャオミを想定していることは明らかだ。それに対し、Redmiの盧偉氷総経理も発表会で、「今年はHonorを念頭に置いた戦略を実施する」と明言した。スマホとIoT事業でのHonorとRedmiの競争は、いっそう激化しそうである。
(翻訳:小六)
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