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米特許商標庁(USPTO)が8月13日に公開したリストによると、アップルが新たに自動運転技術に関する特許を2件取得した。うち一つは「Dynamic Element Protection(車両付近にある動的物体からの保護システム)」で、車両ドアに取り付けてドア周辺の車両や通行人などの動きを検出し、降車時の乗員の安全を守るものだ。
自動車のスマート化については、大多数の企業が運転やナビシステムに注目している。一方で車両ドアは多くの性能を有しており、乗車体験に最初に影響を及ぼすパーツであるものの、自動運転業界では注目されておらず、スマート化は一向に進んでいない。その盲点に着目したのがアップルというわけだ。
今回アップルが特許を取得した車両ドアに関する特許では、後方を通過する車両の存在を検知するとドアがロックされるか、あるいは一定の角度までしか開かないために、後方車両と乗員の衝突事故を防げる。この機能を用いれば、運転席から各ドアをロックする機能は必要なくなるかもしれない。
アップルはドア以外にウィンドウにも注目している。先月11日、USPTOはアップルが申請していたフロントガラスの損傷を検知する技術を正式に認可した。この技術はAR(拡張現実)を搭載した車載システムを用いたもので、フロントガラスを含む透明な物体表面をディスプレイ化して速度計やナビ画面を表示する。
ARディスプレイに表示できるのは車両情報だけではなく、車外環境も詳細に表示できる。実際の道路標識や、あらかじめ設定しておいた走行ルート上の道路をフロントガラスにハイライトして見せる機能は、夜間の走行を助けてくれるだろう。同車載システムはそのほかにも、没入式のエンターテイメントコンテンツを提供したり、乗り物酔いの症状を軽減したりできるという。
(翻訳・愛玉)
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