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2018年にスマホ大手の「OPPO」から独立したスマホメーカーの「realme」が、10月13日に「Q2シリーズ」の新機種「Q2」「Q2 Pro」「Q2i」を発表した。
3機種とも、「メディアテック(MediaTek)」の800Uチップを採用し、バッテリー容量と低価格を売りにし、販売はオンラインが中心だ。Q2は30W急速充電に対応し、バッテリー容量は5000mAh。Q2 Proは65W急速充電に対応し、バッテリー容量は4300mAhで、わずか33分間で満充電することができるという。
新機種の設計にも進化が見られる。本体ボディの材料では、Q2 Proがヴィーガンレザーと呼ばれる環境にやさしい植物由来の代替皮革を採用した。ディスプレイでは、Q2がリフレッシュレート120Hzのディスプレイを採用し、Q2 Proはサムスンの6.43インチの「スーパーAMOLED」フルスクリーンディスプレイだ。さらにQ2 Proのディスプレイは、操作精度や速度に直結するサンプリング周波数で180Hzを実現し、ディスプレイ内指紋センサーも搭載した。
価格は、Q2は1199元(約1万8000円)~、Q2 Proは1599元(約2万4000円)~、Q2iは998元(約1万5000円)~となり、5Gスマホの最低価格を更新した。
realmeは5Gスマホの低価格化を進めており、今年8月の「realme V5」の価格は1499元(約2万3000円)、9月の「V3 5G」は999元(約1万5000円)となっていた。
realmeには3つの製品シリーズがあり、特徴は「V」シリーズがバッテリー持ち時間の長さと低価格、「X」シリーズがデザイン、「Q」シリーズがオンライン販売による薄利多売となっている。「V」と「X」が棲み分けているのに対し、「Q」シリーズの特徴は「V」や「X」と重なるところがある。今後、realmeはハイエンドモデルを予定しており、OPPOが開発を停止した「Ace」シリーズの後継となる可能性がある。
realmeはまだ多くの機種でラインナップを拡充している段階であり、各シリーズのセールスポイントや価格とのバランスがうまく取れていない感がある。たとえば、Q2はQ2 proより400元(約6000円)安いにもかかわらず、バッテリー容量はQ2の方が大きい。
同社の徐起副総裁は、2019年に年間販売台数5000万という中期目標を打ち出し、現在順調に進展していると話した。来年の販売台数は2000万台を目標とし、中国国内のトップブランドを目指すとしている。
realmeはまた、Android11をベースとするOS「realme UI 2.0」とIoT家電を発表した。今回発表されたのは、イヤホン、電動歯ブラシ、ビデオカメラ、急速充電器である。
IoT家電は大半のスマホメーカーが手掛けており、イヤホン、テレビ、スピーカーなどが鉄板商品だ。しかし、中国では大手の「シャオミ(小米、Xiaomi)」の優位が目立っており、後発各社はインドなど海外市場での展開により積極的だ。こうした状況に対し、realmeは中国国内のIoT家電市場にも意欲を見せ、上記製品のほか、年内にスピーカー、スマートウォッチ、スマートテレビなどを揃え、IoT家電のラインナップを50以上にするという。また、来年には、IoT家電のラインナップを100以上にしたいとしている。(翻訳:小六)
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