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アクティビティや現地ツアー予約サイトの「KLOOK(クルック)」が、シリーズEで2億ドル(約200億円)を調達したことがわかった。リード・インベスターは「アスペックス・マネジメント(Aspex Management)」で、コ・インベスターはセコイア・キャピタル・チャイナ、ソフトバンク・ビジョン・ファンド、「経緯中国(Matrix Partners China)」、「博裕資本(Boyu Capital)」だ。調達した資金はサプライチェーンの改良、デジタル・トランスフォーメーション、マイクロツーリズムの開発、中国国内展開の強化に充てられる。今回の資金調達により、同社の調達額の合計は7億ドル(約700億円)を超えた。
2014年に香港で創業されたクルックは、40の国と地域で事業を展開し、1000人以上の従業員を抱えている。
同サイトで予約が可能なものとして、入場券、ミニツアー、アクティビティ、公共交通、レストラン、体験型宿泊施設などがある。現在、世界の12の言語に対応し、41種類の通貨での支払いもできる。登録ユーザー数は2000万人以上に上る。
観光業は新型コロナ禍の影響が大きく、クルックもこの難局への対策として、次の3つに取り組んだ。
まず、アジア太平洋地域内の観光とレジャーを見直し、マイクロツーリズム、手軽に体験できるエクストリームスポーツ、高級ミニツアー、体験型宿泊を強化した。特にユーザーの居住地近辺のアクティビティの伸びが顕著で、2019年と比べ150%も増えた。
次に、各国の行政とのより緊密な協力である。この一年間で、クルックは香港、日本、韓国、シンガポール、タイの観光当局とパートナーシップ協定を結び、公式パートナーとしてこれらの国の観光情報をPRしている。
そして、サービス提供者や店舗のデジタル・トランスフォーメーション支援である。クルックは事業者の日常業務とマーケティングをサポートする各種ツールを提供しており、さらに東南アジアと香港、台湾ではライブ配信によるマーケティングを強化。ライブ配信によってコンバージョン率が約4倍も向上したという。
中国本土、香港、マカオ、台湾、日本、韓国、シンガポールを中心とする東南アジアでは、厳しい外出制限令が解除されたため、クルックでの予約件数はほぼ新型コロナ禍前と同水準に回復したという。
新たな変化としては、2020年にクルックを利用したユーザーのうち、新規ユーザーが半分近くを占めたことを挙げることができる。CEOの林照囲氏によると、これまでは海外旅行の際にクルックを利用するユーザーが多かったが、マイクロツーリズムの強化により、利用者層に変化が生じたという。
観光業の今後について、林氏はマイクロツーリズムの強化により、居住地の近くを旅する人が増え、関連施設の改良やインフラの開発が進むと見ている。(翻訳・小六)
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