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中国スマートフォン大手シャオミ(Xiaomi)が再び1万元(約16万円)のスマホを手掛けようとしている。
2月3日、同社の雷軍CEOが中国版ツイッター「Weibo(微博)」に「シャオミが1万元のハイエンドスマホを発表したら、あなたは買いますか」と投稿した。
シャオミは過去に1万元を超えるスマホの発売を試みたが、失敗に終わっている。どんなスマホならシャオミが1万元以上で販売できるだろうか。
折り畳みディスプレイか、それともシャオミMIX 4か
先ごろ、シャオミのような谷折りディスプレイのスマホを見たという情報がネットに流れた。山折りに比べ、谷折りディスプレイは実用性に優れる。
ディスプレイのパラメーターは重要だが、シャオミの採用するサムスンのUTG超薄型フレキシブルガラスは解像度が2K+、高リフレッシュレートで、少なくとも折り畳みディスプレイは期待を裏切らないだろう。
シャオミはこの折り畳みディスプレイに最高のハードウエアを用意するのは間違いなく、注目されるのは価格だが、今のところ明らかになっていない。
シャオミMIXは先端技術とイノベーションを前面に出したシリーズだが、折り畳みディスプレイとなれば価格面で受け入れるユーザーは少ないとみられ、MIX4となる可能性は低い。
1万元のスマホを手掛けたい理由
通常1万元(約16万円)以上のスマホを販売するには、アップルやサムスンのように一定のブランドプレミアムが必要だ。しかし、そこまでのブランド力を持たないシャオミの場合、製品に大きなイノベーションがなくてはならない。
唯一の可能性があるのは生産コストが高く、良品率の低い折り畳みディスプレイスマホだ。シャオミが新しいユーザーエクスペリエンスを提供できれば、初代MIXのように市場からよい反響を引き出せるだろう。
超ハイエンドスマホを手掛けるには、他社をリードする技術やイノベーションが必要になる。如何にハイエンド路線を敷くかが目下のシャオミの課題だ。
ハイエンドブランドの構築には長い時間が必要だが、一旦確立すれば企業全体に大きなプラスになる。
現在超ハイエンドスマホ市場はサムスンとアップルが一部を握っているものの、依然大きな空白がある。中国の複数の大手スマホメーカーも虎視眈々と狙い、シャオミも当然諦めるわけにはいかない。
ユーザーは受け入れるか
雷CEOのWeiboの投稿に対し、ネットユーザーからは1万元(約16万円)の旗艦スマホを支持する声が大半を占めた。
以前シャオミが発表した1万元以上のテレビの売れ行きからすると、優れた製品であればシャオミファンでなくても購入するだろう。
シャオミは中国で最もコストパフォーマンスのよいスマホを製造するメーカーであり、ハイエンド製品の大衆化、格安スマホの高品質化を一貫して進めてきた。
今のシャオミはハイエンドスマホ市場に挑む実力を備え、シャオミファンも価格の高い旗艦スマホを受け入れている。今はシャオミにとっては千載一遇のチャンスだ。ブランドイメージを向上できれば、シャオミの将来に大いにプラスとなるだろう。
(翻訳・二胡)
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