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2月22日のファーウェイのオンライン発表会において、コンシューマー事業担当CEOの余承東氏が折りたたみスマホの「Mate X2」を発表した。256GBバージョンの価格は1万7999元(約29万円)、512GBバージョンの価格は1万8999元(約30万円)となっており、2021年2月25日に発売される。筆者が確認したところ、同社の公式ECサイトではすでに300万件を超える予約が殺到している。
発表会では、まず過去1年間のファーウェイの端末の販売状況を振り返った。余氏によると、ファーウェイはスマホ、ウェアラブルデバイスで中国国内シェア1位となり、TWS(True Wireless Stereo)イヤホンの売上が80%伸びた。ファーウェイの稼働中のスマート端末は10億台となり、スマートホームプラットフォームの「HiLink」の利用者は5000万を超えた。HMS(Huawei Mobile Services)の月間アクティブユーザーは5.8億人以上となっている。
サービス関連において、オフライン店舗は中国全体で1万以上となり、アフターサービスセンターは2000以上となった。サービス満足度は99%に達し、6年連続で中国市場トップだという。
同発表会では上記の振り返りの後に、主役のMate X2の発表があった。これは同社の3世代目の折りたたみスマホとなる。初代は2019年の「Mate X」、2世代目は2020年の「Mate Xs」だ。
Mate X2は2つの楔をつないだような形状となっている。折りたたんだときは2つの楔がちょうど長方形になるように重なり、開くと左右で厚みが異なる緩やかな傾斜を持つディスプレイとなる。この形状では重心が本体の真ん中ではなく、片側に偏ることになるが、それにより片手でも持ちやすくなった。開いたときのメインディスプレイは8インチで、折りたたんだときに使用できる外側ディスプレイは6.45インチだ。ディスプレイには反射を抑える業界初の技術を搭載した光学薄膜が使用されている。ヒンジでも工夫がなされ、折りたたんでも跡が残らないようになっている。本体カラーは白、黒、青、ピンクの4色だ。
ファーウェイはチップの供給に苦労しているが、それでもMate X2のSoCとして5nmプロセスノードの「Kirin 9000」を採用した。ほかにもデュアルスピーカー、4500mAhの大容量バッテリー、55Wの急速充電など、性能は充実している。
折りたたみスマホに対応したアプリを開発するため、ファーウェイは中国の「軟件緑色連盟(Software Green Alliance)」に加盟する1000以上の会員企業とともに開発のフレームワークやガイドラインを制定した。現在人気ランキング上位200にあるアプリはすべて折りたたみスマホに対応済みで、上位1000のうち95%が対応済みだ。
Mate X2は4つのカメラを搭載しており、すべてライカのレンズだ。メインカメラは5000万画素のウルトラビジョンだ。1200万画素のペリスコープ式望遠カメラと800万画素のスーパーズームカメラは、10倍の光学ズームと最大100倍のデジタルズームを実現した。このほかに1600万画素のシネカメラを搭載している。また、折りたたんだときはこれらのカメラをインカメラとして自撮り用に使うこともできる。
同機種はレザーの保護カバー同梱で、スマホスタンドとして使用することができる。別売で車載用アダプターも用意されている。
Mate X2以外では、ワイヤレスイヤホンの「FreeBuds 4i」が発表され、2021年3月8日に発売される予定だ。
ファーウェイ独自のOSである「HarmonyOS」についても触れられ、余氏は今年4月からファーウェイのフラグシップモデルがHarmonyOSにアップデートできるようになり、Mate X2もその対象になると話した。
(翻訳・小六)
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