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インドの運輸大臣ニティン・ガッカーリ(Nitin Gadkari)氏はインタビューに対し、米電気自動車(EV)大手のテスラ(Tesla)がインドでのEV製造を承諾した場合、生産コストが中国の場合より低く抑えられるよう、政府としてテスラに優遇条件を提示する考えだと述べた。
テスラからこの件に関して公式コメントはまだ出ていない。しかしブルームバーグの報道によると、テスラがインド南西部のカルナータカ州に工場を建設することで合意に近付いているという。合意内容には、研究開発センター設立に加え、組み立て工場の建設も含まれている可能性がある。また、グジャラート州の2大主要港であるカンドラ港とムンドラ港にも、テスラが使用する自動車および自動車部品の生産センターを建設するようだ。
中国自動車工業会によると、中国における2020年の自動車販売台数は2531万1000台で、そのうち新エネルギー車の累計販売台数は136万7000台に達している。一方インドでは、充電インフラの不足に加えEVの購入コストが高いことから、国内で2020年に販売された自動車240万台のうち、EVは5000台に過ぎなかった。
しかし、比較的安定した経済成長情勢と豊富な若年人口による人口ボーナスを背景に、インドEV市場の見通しは依然として明るい。インドのシンクタンク「CEEW(Council on Energy, Environment and Water)」のエネルギーファイナンスセンター(Centre for Energy Finance)の調査では、今後10年間でインドEV市場の価値は2060億ドル(約22兆3000億円)近くに達する可能性があると指摘されている。
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