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中国大手スマートフォン・IoT家電メーカーのシャオミ(小米科技)は3月24日、2020年第4四半期(10~12月)及び通年の財務報告書を発表した。
第4四半期の売上高は、前年同期比24.8%増の705億元(約1兆1750億円)で、調整後の純利益は、前年同期に比べ36.7%増加し32億元(約533億円)となった。2020年通年の売上高は、前年比19.4%増の2459億元(約4兆1000億円)に達し、調整後の純利益は前年比12.8%増の130億元(約2167億円)であった。
注目すべきは、同社が2020年にマーケティングへの投入を拡大させており、マーケティング費用が40.1%増の145億元(約2417億円)だったことだ。
事業別で見ると、スマートフォン事業の成長は堅実で、出荷台数は前年比17.5%増の1億4600万台、売上高は前年比24.6%増の1522億元(約2兆5380億円)に達した。同事業が総売上高に占める割合は60%以上となる。
市場調査会社Canalysのレポートによると、2020年の中国国内市場におけるシャオミの年間成長率は3%で、米Apple以外で唯一プラス成長を実現したスマートフォンメーカーとなっている。世界市場では、シャオミの出荷台数は19%増加し、最も成長率の高いブランドとなったほか、中東では初めて販売数1位を獲得した。
ハイエンド製品を発売したため、シャオミのASP(平均販売価格)は前年同期比6.1%増の1039.8元(約1万7338円)と小幅ながら上昇し続けている。 ASPの増加により粗利益率も上昇し、スマートフォンでは2019年の7.2%から8.7%へ、IoT製品では2019年の11.2%から2020年の12.8%へと上がった。
IoTおよび消費・ライフスタイル製品分野では、シャオミの売上高は前年同期比8.6%増の674億元(約1兆1236億円)だった。
一方、IoT製品の接続数では高い成長率を示した。シャオミのAIoTプラットフォーム上で接続されたIoTデバイスの数は、前年同期比38.0%増の3億2500万台(スマートフォン、ノートPCを除く)となった。
一方、インターネット事業はあまり大きく成長せず、2020年の売上高は前年比19.7%増の238億元(約3967億円)で、2019年に比べ成長率が下がった。
世界のスマートフォン市場が揺れ動く中、シャオミの2020年の成績は好調を維持できた。2021年は、シャオミにとってさらに重要な1年になるだろう。
(翻訳:Ai)
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