20~30代女性照準の健康食品で成長、「薄荷健康(Boohee)」が資金調達 

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20~30代女性照準の健康食品で成長、「薄荷健康(Boohee)」が資金調達

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オンラインヘルスケアや健康食品を手掛ける「薄荷健康(Boohee)」がシリーズDで資金調達を完了した。リード・インベスターは「銘耀資本(PBG Capital)」で、シリーズCの出資者「復星集団(Fosun Group)」も引き続き参加した。資金調達後の評価額は20億元(約340億円)を超える見込み。

同社はこれ以前にも数回の資金を調達しており、出資者には「五源資本(5Y Capital)」「SIG Asia Investments(海納亜洲)」「DCM」「Qualcomm Ventures」などが名を連ねている。

薄荷健康は2008年に上海で設立され、独自アプリや、WeChat(微信)やアリペイ(支付宝)上で動くミニプログラムを通じて、食品栄養の検索ツールや健康管理サービスを提供してきた。創業者の馬海華氏によると、モバイルアプリやミニプログラムを含む累計登録ユーザー数は1億2000万人を超え、1日あたりの平均アクティブユーザー数は200万人、月平均のアクティブユーザー数は1000万人に達するという。

薄荷健康は健康管理サービスによってユーザーを獲得した後に、新たな収益化の道を模索し、健康食品ブランドの開発に乗り出した。現在、機能性表示食品「薄荷之心」、低糖質・低脂肪の間食シリーズ「薄荷上選」、健康志向のインスタント食品「薄荷有料」、子供向けの栄養食品「薄荷之森」の4つのサブブランドを展開している。全体の商品品目数は200を超えており、健康管理ツールの提供から始まった同社のサービスは、総合的な健康栄養ソリューションの提案へと進化している。

薄荷健康の売上高の伸び率は過去3年間100%を維持しており、毎月の販売額は1億元(約17億円)を突破し、今年の年間販売額は15億円(約260億円)を目標としている。

薄荷健康のユーザーの80%を占めるのは都市在住の25~35歳の女性と、それらの女性が消費の決定権を握る若い家族世帯だ。馬氏によると、若い女性の健康に関するニーズは2つあるという。1つは美、つまりダイエットで、もう1つはより健康なライフスタイルの実現だ。薄荷健康は後者のニーズを重視し、バランスの取れた栄養管理とカロリーコントロールを通じて、ユーザーに健康的なライフスタイルを提案している。

商品の企画と運営について薄荷健康には独自の方法がある。それは、過去10年あまりの間に蓄積された栄養、食事などのデータに基づいて、多様なニーズを発掘するというやり方だ。資料によると現在、薄荷健康の食品データベースには、約63万種類の食材、料理、パッケージ食品のデータと150種類あまりの栄養素データが登録されている。それらのデータにより欧米や日本、韓国など海外の健康食品のトレンドを参考に、ターゲットユーザーのライフスタイルに合った商品企画を行っており、主食から間食、サプリメントに至るまで基本的な商品ラインアップを全面的にカバーしている。

中国の消費文化は新しい時代を迎え、その中で重視されるのは品質、健康、デザインなどにおける価値観だ。多くの消費者が日々の食事、運動、栄養補給、ファッション、インテリアなどに興味を持ち金をかけるようになった。2020年以降、糖質ゼロ(あるいは低糖質)、脂肪ゼロ(あるいは低脂肪)、植物肉、代替食品、植物ミルク、フィットネスミラー、プロバイオティクスなどが話題となり、無糖飲料水メーカー「元気森林(GENKI FOREST)」、植物肉ブランド「Starfield(星期零)」、スマートフィットネス機器「FITURE(成都擬合未来科技)」、ソーシャルフィットネスアプリ「Keep」などが新時代の消費ブランドとして若い世代の支持を集めている。

(翻訳・普洱)

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