春晩で話題、注目の中国発人型ロボット4社:③Galbot、無人薬局など実装加速、評価額は2000億円超へ
今年2月16日に放送された中国の国民的年越し番組「春節聯歓晩会(春節の夕べ)」、通称「春晩(チュンワン)」は、放送後半日間の総視聴回数が前年比37%増の230億6300回に達し、テレビの視聴率は13年ぶりに過去最高を更新した。
この一大イベントで、芸能人以上に話題をさらったのがステージを縦横無尽に動き回った「ロボット集団」だった。
番組に協賛し、人型ロボットを出演させた4社(宇樹科技・松延動力・銀河通用機器人・魔法原子)への注目は大きく高まり、ビジネスの拡大が期待される。いずれも進境著しいスタートアップであり、36Kr Japanの過去の記事でどんな企業かを紹介する。
銀河通用機器人(Galbot、ギャルボット)
銀河通用機器人は、2023年5月に北京で設立されたスタートアップだ。北京大学准教授で、エンボディドAI(身体性を持つ人工知能)研究で知られる王鶴(Wang He)氏らAI研究者が中心となって立ち上げた。設立からわずか1年あまりでCATLなどからの大型調達を繰り返し、評価額はすでに100億元(約2200億円)を超えた。
春晩のミニドラマコーナーに登場した同社の主力ロボット「Galbot G1」は、他の3社がダンスで会場を盛り上げたのに対し、より実戦的な「作業能力」を披露した。棚からペットボトルを取り出す、洗濯物を畳むといった人間の日常的な動作をこなし、ドラマの一出演者として自然な振る舞いを見せたのだ。

生成AIの応用としてAIがロボットや機械を自律制御する「フィジカルAI」が注目を集めているが、銀河通用も自社のロボットを「身体性を持つAI」と定義し、人型ロボットにとって最も重要な能力を「自分で考えて、最もよい解決策を導き出し、実行する」と説明する。春晩でのパフォーマンスは、まさに同社の強みである「頭脳」と「手先」の連動を証明するものとなった。
銀河通用は現在、小売店や薬局といった多様な環境でのピッキングや配送、店舗業務の自動化をターゲットに据える。すでに北京市内で、ロボットによる24時間「無人薬局」を展開している。店頭のロボットは薬を正確に選び、宅配ドライバーに手渡すという作業をこなす。今年、北京市や上海市、広東省深圳市などで100店オープンさせる計画だという。

これまでの資金調達
新製品や導入実績
(36Kr Japan編集部)