フードデリバリーの美団が香港上場。時価総額は京東抜き中国テック企業4位

フードデリバリーなどを展開する生活関連O2O大手の美団点評(Meituan-Dianping)が20日、香港証券取引所に上場した。議決権種類株による加重投票権(WVR、Weighted Voting Rights)構造を採用する企業として、香港で2例目の上場となる。

上場初日の初値は、IPO公募価格を5.65%上回る72.9香港ドル(約1040円)。時価総額は4003億1200万香港ドル(約5兆7000億円)。

9月19日、美団はIPO公募価格を69香港ドルと発表した。公募価格に基づくと、美団の市場価値は3790億香港ドルだった。

香港の株式市場は弱含んでおり、この半年で上場したテック企業は多くがIPO価格割れしている。だが、美団はそうならなかった。現在の時価総額で、美団は京東集団(JD.com)を上回り、BAT(バイドゥ、アリババ、テンセント)に次ぐ中国4位のインターネット企業になった。

美団IPOに際しては、騰訊(テンセント)、オッペンハイマー・ホールディングス、ランズダウン・パートナーズなど多くの著名機関投資家が買い入れを約束していた。香港一の富豪李嘉誠氏や利福国際集団の劉鑾鴻主席などが購入するとも伝えられ、インターネット業界ウォッチャーの尹生氏は、「美団は目標額より多く、機関投資家からの買い入れを獲得した。公募価格もまずまずで、IPOは成功と言っていい」と論評した。

現在、美団の常連ユーザーは3億4000万人おり、中国人の4人に1人が美団のサービスを利用している計算になる。美団のプラットフォーム上では、昨年1年で60億件の取引があった。

一報、美団がIPOの準備をしている間に、フードデリバリーのライバル餓了麼(ele.me)は攻めに転じている。餓了麼の王磊CEOは36Krの取材に対し、「美団の上場は何でもない。我々の事業をより速く成長させるだけだ」と述べた。

(翻訳・浦上早苗)

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