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オンライン教育プラットフォーム「火花思維(Spark Education)」が21日、米証券取引委員会(SEC)にIPO申請書を提出した。上場先はナスダック市場で、幹事会社はクレディ・スイス、シティグループ、中国国際金融(CICC)。
素養教育(人としての基本的素養を高める教育)を主に手がける企業としては中国初、オンライン教育企業としては今年2番目の上場となる。火花思維の設立は2017年末で、子どもを対象に、主に論理的思考や創造力、課題解決力などを育てることを理念としている。わずか3年で同分野で最先端をいくブランドを確立した。
上場目論見書によると、火花思維の2019年の純利益は1億9500万元(約33億円)、2020年は11億7400万元(約200億円)で、1年で約6倍に伸びている。今年第1四半期の純利益は4億5370万元(約78億円)で、前年同期比で約3倍伸びている。今年3月時点で、保有する現金およびこれに類する資産は約30億元(約510億円)となっている。
潤沢なキャッシュフローと安定した事業成長を背景に、同社は研究開発に多額の資金を投入している。2020年には研究開発費として3億2700万元(約56億円)を割き、今年第1四半期にも1億4400万元(約25億円)を投入している。競合他社とは異なり、マーケティングよりも研究開発を重視しており、結果的に口コミ評価を高めている。
クレディ・スイスが今年はじめに発表したレポートによると、中国で有名な教育サービスの約20ブランドで、保護者の満足度が最も高かったのが火花思維だ。今年3月末時点で、受講生の77%が入会のきっかけを知人からの紹介かオーガニック検索からの流入だとしている。中国では民間の学習塾で誇大広告などが横行しているとして関連当局による締付けが強まっており、教育業界では多くの企業が素養教育や職業教育にシフトしている。また、中国の投資コンサル「灼識諮詢(China Insights Consultancy)の調べでは、中国では95%以上の保護者が「素養教育は長期的にみて子どもの成長に効果的」と考えている。中国の市場調査会社「艾瑞諮詢(iiResearch)」は、中国の素養教育市場は今年55.8%のペースで成長すると予想する。
(翻訳・愛玉)
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