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インナーウエアブランド「NEIWAI(内外)」がこのほどシリーズDで1億ドル(約110億円)を調達したことがわかった。世界的な米投資ファンドが今回の出資を主導し、既存株主の「祥峰投資(Vertex Ventures)」、「啓明創投(Qiming Venture Partners)」も出資した。
2012年に創業したNEIWAIはまず、女性向けノンワイヤーブラを切り口に市場に参入。現在はインナーウエア、ルームウエア、スポーツ・カジュアルウエアの三大ラインナップを展開している。「快適さ」をモットーに、25~40歳の経済的に余裕のある女性ユーザーに照準を合わせ、毎シーズン約400~500SKU(商品の最小管理単位)をリリースしている。中でもフリーサイズインナーの「雲朵(雲)」シリーズが爆発的ヒットとなっている。
2017年からあらゆるチャネルで販売を開始し、中でもオフライン事業の拡大に力を入れてきた。今年上半期、全体の売上高は前年比260%増となった。月間売上高は2億元(約34億円)を超え、年間リピート率は50%以上となっている。
NEIWAIはリアルで多様化した美しさを提唱している。様々なシーンにおけるニーズに応えることで、女性が自分の心と体のさらなる可能性を追求することをサポートする。昨年、NEIWAIはグローバルイメージキャラクターに人気歌手の王菲(フェイ・ウォン)氏を起用、「NO BODY IS NOBODY」をキャッチコピーにしたプロモーションを展開し、身体の多様性、自由なライフスタイルなどのテーマを掘り下げてきた。
創業者の劉小璐氏は「多くの人々がNEIWAIは下着ブランドだと思っているが、我々は肌に直接触れる衣類全般を扱うブランドという位置づけにするつもりだ。NEIWAIの三大カテゴリ、下着、ルームウエア、スポーツウエアを将来的には30%、40%、30%という比率にする予定でいる」と話した。
NEIWAIはオンライン販売の客単価が平均300元(約5000円)前後なのに対し、店舗の客単価は平均1500元(約2万5000円)とオンラインの5倍に上る。店舗ではシーンに合わせた新製品の紹介や試着ができ、全カテゴリの販売に適しているため「ついで買い」が多くなる。そのため今後はオフライン、特に大型店舗に力を入れていくという。NEIWAIは過去数年間に全国32の大都市の中心部にあるショッピングエリアに120店以上をオープンしている。店舗面積は平均70~80平方メートルで、今後出店する予定の大型店舗の足掛かりとするという。
今年4月、初の旗艦店が上海にある高級ショッピングモール「静安嘉里中心(静安ケリーセンター)」にオープンした。店舗面積は約200平方メートルで、オープン初月の売上高は200万元(約3400万円)を突破。ケリーセンターの他にも「太古地産(Swire Properties)」「新鴻基地産(Sun Hung Kai Properties)」「恒隆地産(Hang Lung Properties) 」などの不動産デベロッパー大手とすでに提携しており、今年は出店を加速していく。
海外進出にも重点を置いている。NEIWAIは創業間もない2015年に海外のセレクトショップと提携して商品を販売、また海外の展示会に参加することでフィードバックや経験を蓄積してきた。昨年は米国に現地チームを立ち上げ、10月にはグローバル版の自社サイトを立ち上げている。Amazonには出店せず、ブランド力で海外ユーザーを急速に増やしている。今年の年間売上高は3000万ドル(約33億円)を超える見込みだ。
(翻訳・山口幸子)
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