ファラデー中国従業員、給与不払いで恒大を訴え。両社の対立泥沼化

中国発の米EVメーカーファラデー・フューチャー(FF)と、同社を支援してきた不動産コングロマリット恒大集団の対立が激しくなっている。17日には、恒大幹部とファラデー側が協議を行ったが、不調に終わった。(これまでの経緯はこちら)

経営難に陥ったファラデーは、恒大から出資を受けたほか、中国に両社の合弁会社「恒大FF」を設立した。だが今月、ファラデー創業者の賈躍亭氏が恒大との提携解除を求めて香港で仲裁を申し立て。両社の関係の破たんが明らかになった。10月15日には恒大FFの従業員たちが、給与が払われていないとして、抗議行動を起こした。

ファラデーの従業員十数人は16日、給与支払いを求めて北京の労働仲裁委員会に申請書を提出した。

ファラデー関係者によると、給料支払いを止められた従業員の中には、妊娠中の女性や小さな子どもを抱える従業員も含まれている。関係者は「恒大に対し、契約通りに給料の支払いを求めているだけだ」と語った。

恒大は16日夜、恒大FFの従業員に対し、「17日午前9時、恒大幹部も同席する場で、問題解決に向け皆さんと話し合いたい」とメールを送った。

ところが協議開始前、恒大側は従業員のスマホを没収し、録音や外部との連絡を禁じた。恒大幹部は協議で「会社は今、お金がない。19日ごろまでは給料を支給できない」と語ったほか、ファラデー自身が資金を集めるのも容易ではないと説明したという。恒大FFの従業員は、協議の内容にも不満を強めている。

恒大は、恒大FF従業員の配置転換も始めた。恒大は北京、上海で働く恒大FFの従業員に、広州への転勤を求め、給与体系も、業績連動性に変更した。給料の半分を基本給、残り半分を業績給とした変更が、従業員の反発を受けている。転勤に同意しなかった従業員も22日には北京で仕事を引き継ぎ、翌23日には広州に強制的に配属となる。

恒大関係者は「業績給はFF中国だけでなく、恒大全体に導入されているシステムだ。大きなミスがなければ、これまでと変わらない給料が支払われる」と述べた。
(翻訳・浦上早苗)

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