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自動運転技術の研究開発を手掛ける「軽舟智航(QCraft)」が、2021年初めのシリーズAに続いてシリーズA+で1億ドル(約110億円)を調達した。「雲鋒基金(YF CAPITAL)」および「元生資本(GENESIS CAPITAL)」が出資を主導し、既存株主の「IDG資本(IDG Capital)」のほか、生活関連サービス「美団(Meituan)」傘下の「龍珠資本(Dragonball Capital)」と世界的に著名な年金ファンドが共同で出資した。
軽舟智航は2019年の設立以来、「スーパーファクトリー」という自動運転の戦略目標を掲げ、その原形となる3つのステップを完成させた。第1ステップとして、シミュレーションを中核とした自動化のクローズドループを構築。膨大なデータを高効率で活用できるようにした。第2ステップではメンバーの技術を結集させて都市交通の自動運転技術ソリューション「Driven-by-QCraft」を構築。第3ステップで無人小型バスを10近くの都市で運行させ、数万人が利用している。
共同創業者である于騫CEOは「自動運転は長時間レースであり、最後まで走り抜くには技術面で大量のデータを保有するだけでなく、スーパーファクトリー戦略に沿って高度な自動運転を実現しなければならない。商業運行にあたっては、コストを管理したうえで規模を拡大し、経験値を積みながら、ロボバス、ロボタクシーなどの商業化を実現していくことが必要だ」と話す。
現在、軽舟智航が展開する無人運転車両「龍舟」シリーズはネット配車、バス、シャトルバスなどさまざまなサービスに対応し、今年は100台以上を運行する予定だ。龍舟シリーズの主な特徴は、ロボタクシーの技術をロボバスにも活用していることと、360度を無死角で感知するセンシング技術を有し、5G対応の車車間・路車間通信(V2X)システムを搭載した車載ディスプレイなどを備えていることだ。
龍舟シリーズ初のモデルであるミニバス「龍舟ONE」は蘇州、深圳、武漢など5つ以上の都市でシャトルバス、コミュニティバスなどに利用されている。
于CEOは、軽舟智航は高効率で開発ができるツールチェーンを段階的に公開していき、パートナーが自動化のクローズドループを構築できるようにする考えを示した。
中国国内では、「文遠知行(WeRide)」などの自動運転技術開発企業もロボバスやロボタクシーを手掛ける。文遠知行は今年1月に中国大手バスメーカー「宇通集団(Yutong Bus)」をリード・インベスターとするシリーズBで3億1000万ドル(約340億円)を調達し、宇通と自動運転の小型バスを共同開発すると発表した。これは、文遠知行がロボバスとロボタクシーを並行して進める戦略をスタートさせたことを意味する。これについて創業者である韓旭CEOは、ロボバスとロボタクシーは相違点よりも類似点の方が多く、同じ技術で複数のプラットフォームを運営しており、自動運転システムは汎用性が高いと説明している。
(翻訳・二胡)
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