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11月6日、アリババグループ(阿里巴巴集団)の張勇(ダニエル・チャン)CEOが「大輸入計画」を発表した。同社が今後5年間で2千億ドル(約22兆7000億円)規模の海外製品を120以上の国と地域から輸入・販売するとともに、海外中小企業の中国市場進出をサポートするという。
同氏によれば、この「計画」には同社傘下のEC「天猫(Tmall)」、越境EC「天猫国際(Tmall Global)」、B2Bプラットフォーム「アリババドットコム」、次世代スーパー「盒馬鮮生(Hema Fresh)」、生鮮食品サプライチェーン「雲象(Win Chain)」、百貨店チェーン「銀泰百貨(Intime Retail)」、大型スーパー「大潤発(RT-Mart)」、小売店向けプラットフォーム「零售通(LST)」などが加わるとのこと。
同社のサービス利用者はこれまでに6億人に達しており、うち海外で1億人を突破。2019年には天猫国際のバイヤーは62カ国で月平均1000万人が稼働する見込みだ。ECプラットフォーム「アリエクスプレス(AliExpress)」も現時点で240カ国以上を網羅、第三者決済サービス「支付宝(アリペイ)」のクロスボーダー決済は53の国と地域で展開され、27の通貨に対応している。「菜鳥物流(Cai Niao Logistics Network)」は、すでに世界中に8拠点の空輸拠点を設立しており、現地に配送するための倉庫物流一体化拠点も海外に15箇所ある。旅行サイトの「Fliggy(飛猪)」は208の国と地域を跨ぐクロスボーダーサービスを提供している。
それでもアリババはさらなるグローバル化を推進している。2036年までに、全世界20億人の消費者にサービスを提供し、アリババ・エコシステムで1000万社の中小企業に利益をもたらすとともに、1億人規模の雇用機会を創出するつもりだ。
中国は世界第1位の輸出大国、第2位の輸入大国の地位を9年連続維持しており、2001年から2017年までの間、輸入額の年平均伸び率は世界の2倍だ。過去4年間で、天猫国際は75の国と地域から3900品目、約1万9000ブランドを中国市場に引き入れてきた。そのうち8割は中国初上陸のブランドだ。
張勇CEOは「この19年間、産業を整備し、世界全体にデジタル経済を浸透させるべく、絶え間ない努力を続けてきた。我々は2000億ドルという目標を達成するだけでなく、世界の企業や小売店がデジタル経済という新たな市場に入るサポートをしていきたい。そして、デジタル経済における販売モデル、サプライチェーンの刷新を実現させる」と力強く述べた。
(翻訳・飯塚竜二)
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