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11月6日付『日本経済新聞』によると、運営額1千億ドル(約11兆円)規模の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」が、ニュースアプリ「今日頭条(Toutiao)」の運営会社であるバイトダンス(字節跳動)に出資したという。これについてソフトバンク側は、出資額や時期について「ノーコメント」としている。
一方、バイトダンスはPre-IPOラウンドの資金調達を完了しており、企業価値は750億ドルとされているなどの情報を10月24日に36Krが入手した。その後の報道では、Pre-IPOラウンドで25億ドル以上を調達したことや、ソフトバンク、春華資本(Primavera Capital)、雲峰基金、米国KKRが出資したことも明らかになった。また「今日頭条」の内部では来年の上場を目指した準備作業がすでに始まっているという。
去年12月時点の300億ドルと比べると、企業価値は2.5倍に膨れ上がり、664億ドルのバイドゥ(百度)を抜いて、「スーパーユニコーン企業」となった。
ネット検閲が強化された後、バイトダンスの企業価値がすぐにリバウンドできたのは、コンテンツや製品の分野で賭けに出て成功したからだ。特に動画配信アプリTikTokはショートムービー分野を席巻する大ヒットとなった。現在TikTokは世界150以上の国・地域で使われており、月間アクティブユーザー数はすでに5億人を突破。日本をはじめとする世界各国でアプリのダウンロード数でも首位となった。モバイルアプリ市場分析会社のSensor Towerによると、10月のダウンロード数はFacebook、Instagram、Snapchat、YouTubeをも上回った。
バイトダンス傘下のもう一つの看板が、ユーザー数7億人を超えるニュースアプリ「今日頭条」である。最新のデータによると、「今日頭条」は、中国で4億人、海外で1億人のデイリーアクティブユーザーを擁しており、2018年度の売上高は昨年度の3倍の500億元(約8100億円)に達する見込みだ。また、ソーシャルメディアやオンライン学習などにも幅広く進出している。
さらに「今日頭条」系列の製品が、テンセント系列のユーザーからアプリの利用時間を奪うことにも成功している。市場調査会社QuestMobileの 6月のデータによると、それぞれのアプリが利用された時間全体に占める割合では、「今日頭条」系ユーザーの利用時間が前年同期比6.2%増の10.1%となったのに対し、テンセント系ユーザーは6.6%減の47.7%となった。
(翻訳・畠中裕子)
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