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【新華社北京12月14日】中国の民間シンクタンク、胡潤研究院がこのほど発表した「2021胡潤中国食品業界トップ100」ランキングで、酒造大手の貴州茅台酒が2兆1千億元(1元=約18円)の時価総額で「最も価値ある食品企業」に選ばれた。同じく酒造大手の宜賓五糧液が8858億元で2位に続いた。3位は仏山市海天調味食品(4718億元)で、調味料業界のトップとなった。
同ランキングは本社を中国に置く食品企業を対象とし、外資が支配する企業も含まれている。順位付けに当たっては、上場企業の場合、10月8日の時価総額終値で計算し、非上場企業は同業他社の上場企業や最新の資金調達状況を参考に推計した。上位100社は食品総合、酒類、ソフトドリンク、乳製品、肉製品、調味料、食糧・食用油、健康食品、農業企業をカバーしている。
ランクインした企業の最低額はトップ100が115億元、トップ50が276億元、トップ10が2409億元だった、上位100社の総価値は9兆6千億元だった。
トップ10には貴州茅台酒と宜賓五糧液のほか、山西杏花村汾酒廠、瀘州老窖、江蘇洋河酒廠の合わせて5社が白酒(蒸留酒)業界からランクインした。5位は益海嘉里金竜魚糧油食品(3915億元)で食糧・食用油業界トップ、6位は農夫山泉(3600億元)でソフトドリンク企業トップ、8位は牧原食品(2879億元)で農業企業トップ、10位は内蒙古伊利実業集団(2409億元)で乳製品企業トップに立った。
胡潤研究院の母体である胡潤百富の董事長で首席調査研究員のルパート・フーゲワーフ(中国名:胡潤)氏は、民間企業がトップ100の68%を占め、食品業に大きく貢献したと指摘。欧米の同類ランキングとの最大の違いは白酒企業のランクインが多いことで、酒造企業はトップ100の3分の1を占め、うち白酒企業は7割を超えたと述べた。
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