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【新華社長春2月5日】北京冬季五輪・パラリンピック専用のスマート高速列車「復興号」動車組(動力分散式列車)は、時速300キロでの走行中に開会式や各競技の中継をリアルタイムで視聴できるほか、報道関係者が生中継できる超高精細第5世代移動通信システム(5G)五輪専用スタジオが車内に設けられている。
同列車は、中国鉄道車両大手、中国中車(CRRC)傘下の中車長春軌道客車が設計と製造を行った。同社工程研究センターの朱彦(しゅ・げん)副主任によると、車内に設けられた五輪専用スタジオでは競技の高画質生中継ができるほか、高速鉄道や超高精細4K、5Gモバイル伝送などの技術を集め、より豊かな視聴体験を視聴者にもたらす。
ネットワーク信号の伝送は一見単純に見えるが、実際は大きな課題の克服が必要とされた。北京市と河北省張家口市という二つの五輪競技エリアを結ぶ高速鉄道は、10カ所以上のトンネルを通過しなければならず、列車の高速走行も信号伝送に大きな影響を与える。同センターの高林林(こう・りんりん)シニアエンジニアは、研究チームを率いて、通信ネットワークフレームの再構築と関連伝送ソフトウエアシステムの再開発に取り組み、最終的に課題を克服した。
列車内には48人が着席できるメディアワークスペースも設けられており、五輪報道関係者に効率的で便利な業務環境を提供する。(記者/段続)
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