日本の高級車、中国で苦戦 ホンダ・アキュラが撤退、日産・インフィニティも伸び悩む

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ホンダの高級車ブランド「アキュラ(Acura)」が中国市場から撤退するかもしれない。複数のメディアによると、関連ディーラーが同モデルの販売を中止して在庫を整理し、メーカーからの最終的な正式通知を待っている状況だという。

このニュースはネットユーザーによって瞬く間に拡散され、この「絶版車」を底値で買いたいという消費者さえ現れた。

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アキュラは1980年代に設立された日本車初の高級車ブランドだ。2006年、輸入車という形で中国市場に投入されたが、認知度は高くなく、販売は軌道に乗らなかった。16年には中国の消費者の好みに沿うべく中国モデルが発売され、翌17年には前年比80.4%増となる1万6348台を販売した。しかし、21年の累計販売台数は6600台にまで落ち込んでいた。

中国の高級車市場では、BMW、メルセデス・ベンツ、アウディが、長年にわたって7~8割のシェアを占めている。BMWの21年の販売台数は85万台に達している。このような強力なライバルに対し、アキュラのようなブランド力に乏しい高級車は、ほとんど競争力を持ち得ない。加えて近年は、電動化、スマート化という流れの中で、中国国内ブランドが本格的に台頭し始めたことにより、シェアをさらに落としていた。

同じく日本の高級車である日産「インフィニティ(INFINITI)」も、21年には前年比46.04%減の1万3500台の販売にとどまっている。

(36Kr Japan編集部)

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