セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
【新華社北京3月24日】保険のイノベーションに向けた資金調達が世界的に盛り上がっている。2021年の資金調達案件は前年比17.0%増の103件、調達総額は59.8%増の306億元(約5800億円)で過去最高を更新した。うち中国の保険イノベーション向け資金調達額は41億6千万元(約800億円)だった。中国インターネット保険会社の衆安在線財産保険の傘下でフィンテック研究を手掛ける衆安金融科技研究院が報告書で明らかにした。保険イノベーションは10年に熱を帯び始め、15年から急成長し、世界でも最も注目される投資先となっている。
中国ではとりわけインシュアテックとイノベーションの活発な動きが見られる。報告書はこれについて、中国が世界第2位の保険市場であり、中国経済のデジタル化に伴い保険業の情報化が進んでいることのほか、政策による誘導も大きな要因となっていると指摘した。
監督管理部門が今年に入り発表した「銀行保険機関情報科学技術外注リスク監督管理弁法」や「銀行業・保険業デジタル化に関する指導意見」など一連の文書は、保険デジタル化の目標と任務を明確に定め、保険イノベーションに堅固な政策の土台を与えた。
保険業は今年、科学技術の後押しの下、引き続きイノベーション発展を遂げる見通しだ。新型コロナウイルス流行が各業界のオンライン化を加速する中、サイバーセキュリティとデータプライバシーのリスクは高まっている。大手研究センターの推算によると、中国の21年のサイバーセキュリティ保険料は前年比4.2倍以上の7080万元に上り、急成長の傾向と大きな発展の余地を示した。
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録