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中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)は3月28日、2021年の決算を発表した。
21年の売上高は前年比28.6%減の6368億元(約12兆3500億円)だったが、純利益は75.9%増の1137億元(2兆2000億円)となった。過去5年間の財務指標を見ると、21年の売上高は17年並みの水準にまで落ち込んでいる。米政府がファーウェイへの半導体輸出を禁じたことにより、スマートフォン事業が受けた打撃の大きさがうかがわれる。
クラウド事業部門「華為雲(ファーウェイクラウド)」の売上高が今回、初めて発表されたことには注目すべきだろう。 同事業部門は21年、売上高を大きく伸ばし、201億元(3900億円)を達成した。
また、21年の研究・開発への投資額は、年間売上高の22.4%を占める1427億元(2兆8000億円)に上った。これで過去10年の累計投資額は8450億元(16兆4000億円)を超えた。
決算発表会には、 同社の孟晩舟・副会長兼最高財務責任者(CFO)も出席した。孟氏は、カナダで拘束されて米国で起訴されたが、21年9月に司法取引が成立して帰国していた。帰国後に公の場に姿を見せたのは今回が初めてだった。
孟氏は発表会の席上、「ファーウェイの(売上高の)規模は小さくなったが、収益性とキャッシュフローの獲得能力は高まっており、不確実性への対応能力も向上し続けている」と述べた。
(36Kr Japan編集部)
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