原文はこちら
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
【新華社北京6月30日】中国で電気自動車(EV)など新エネルギー車(NEV)を手掛ける自動車メーカーが保険事業に相次いで参入している。小鵬汽車、米テスラ、蔚来集団(NIO)、比亜迪(BYD)に続き、理想汽車もこのほど参入への動きを見せた。
NEV各社による参入が相次ぐ背景には、NEV向け保険市場の高い成長性に加え、保険が顧客と直接つながる「入り口」の役割を果たすとの期待があると業界関係者は指摘する。自社の車の購入者に保険サービスを展開し、車の製造から販売、アフターサービスまでの全ライフサイクルをつかむことで、顧客との結び付きを強め、新たな事業モデルの形成や利益の拡大を図ることができるという。
中国の証券会社、申万宏源証券は、NEV販売の好調を背景にNEV向け保険の保険料収入も大きく伸びていくと指摘。保険料収入は2025年に1543億元(1元=約20円)、30年には1兆2790億元に上り、自動車保険全体に占める割合はそれぞれ15.7%、31.3%に膨らんでいくと予想する。中国汽車工業協会(CAAM)によると、NEVの1~5月の国内販売台数は200万台を超え、前年同期比2.1倍に増えた。CAAMはこのペースで増え続ければ通年で500万台を超えるとの見方を示している。
各社とも今のところ、保険の仲介や代理を手掛ける立場にとどまるが、今後は保険会社とNEV向け保険商品を共同で開発し、拡大を続ける市場のパイを分け合うことが主流になっていくとみられる。
業界関係者は「保険会社と違い、NEVメーカーはドライバーの運転データを大量に保有しており、車両とドライバーのデータを十分に分析することで、保険料をより的確に算定できる。NEVメーカーは保険会社との深い提携を通じて、事故発生データの共有やメンテナンスの最適化、保険料の引き下げなどが可能になる」と指摘している。
原文はこちら
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録