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中国の車載電池メーカーは現在、こぞってリン酸マンガン鉄リチウム(LMFP)電池の開発を進めている。2022年上半期には、寧徳時代(CATL)、欣旺达電子(Sunwoda Electronic)および億緯鋰能(EVE Energy)のLMFP電池が中間検査を通過し、自動車メーカーでのテストが始まっている。
電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)傘下で駆動用バッテリーを手掛ける「弗迪電池(FinDreams Battery)」もすでに、LMFP電池用の材料を調達して研究・開発を始めているという。中国メディア「晩点(LatePost)」が報じた。BYDはこの報道を受け、「どの電池材料も研究している」とコメントした。
正極材にリン酸鉄リチウム(LFP)を用いるLFP電池は、ニッケル、コバルト、マンガンを用いる三元系電池よりもコスト面や安全性などが優れているため、生産量や車載量で三元系を上回っている。とはいえ、リン酸鉄系電池のエネルギー密度には限界がある。LMFP電池は、正極材にマンガンを添加することで動作電圧を向上させ、エネルギー密度を約15%向上させられる。しかもLFP電池のコストの低さや安全性も維持できるという。
(36Kr Japan編集部)
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