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米アップルは現在、生産拠点の多様化を図っており、今後は中国本土のより多くの場所でノートパソコン「MacBook」シリーズの上位機種「MacBook Pro」が生産されるようになる見通しだという。テックメディア「DIGITIMES」が報じた。
ベトナムでは2018年以降、アップルの生産受託(EMS)工場が増加している。EMS大手の富士康科技集団(フォックスコン)も同国に工場を建設し、MacBookシリーズとタブレット端末「iPad」の生産拡大を図っていた。
アップルはここ数年、中国本土以外に生産拠点を移そうと取り組んできたが、完全な移転には時間を要するとみられる。DIGITIMESのアナリストは、アップルが妥協案としてMacBook Proの生産拠点を中国本土の複数の場所に増やすと予測している。
EMS大手の広達電脳(Quanta Computer、クアンタ)はすでに、生産の一部を上海工場から重慶工場に移したという。同社は現在、MacBookシリーズ(14インチと16インチのMacBook Proを含む)の生産の約6割を受注しており、残りの約4割をフォックスコンの成都工場が請け負っている。また13インチの「MacBook Air」の生産は今後、電子機器大手の聞泰科技(Wingtech、ウィングテック)の昆明工場に段階的に移される見通しだという。
DIGITIMESのアナリストは、アップルは最終的にMacBookシリーズの生産をクアンタ55%、フォックスコン35%、ウィングテック10%のように割り振る計画だと予測している。
(36Kr Japan編集部)
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