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マイクロ LEDディスプレイを開発・製造する「顕耀顕示科技(Jade Bird Display、以下JBD)」がシリーズA3で数億元(数十億円)を調達した。「斯道資本(Eight Roads Ventures)」と「光速中国(Lightspeed China Partners)」が共同で出資を主導し、既存株主の「凱風創投(Co-Win Ventures)」、「派諾資本(Panel Capital)」も出資した。
2015年創業のJBDは、マイクロLEDディスプレイの量産能力を備える世界初の企業だ。今年末に安徽省合肥市の工場が稼働すると、年間生産能力は1億2000万台分になる。
マイクロLEDは体積の小ささ、輝度、解像度、消費電力などで優れており、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)などニアアイディスプレイ(Near-Eye Display)に使用される。
JBDは設立当初から0.5インチ以下の超小型ディスプレイの開発と生産に注力する。マイクロLED分野の特許を世界で数百件保有し、主にARグラス、自動車用ヘッドアップディスプレイ(HUD)、超小型プロジェクター、3Dプリンターなどに応用される製品やソリューションを提供する。
また、同社は従来からAlGaInP(アルミニウムインジウムガリウムリン)をベースとした赤色マイクロLEDの技術を採用している。このほど発売した0.13インチの赤色発光チップは画素サイズがわずか4ミクロン、マイクロLEDの光点はわずか2ミクロンだが、マイクロアンペア級の電流を流せば50万nit(ニト)の超高輝度を実現。量子ドット色変換(QDCC)をベースにしたQD-LEDやマイクロOLEDといった他の主流技術に比べ、性能は数十倍優れている。
JBDが量産するのは単色のアクティブマトリックス方式(一画素ごとに表示を制御できる)マイクロLEDディスプレイだ。
このほか、マイクロLEDライトエンジン「AmμLED」シリーズは単色と多色の2種類がある。単色ライトエンジンの体積はわずか0.3立方センチメートル、重さは1グラムで、現状では業界最小のライトエンジンだ。ピント調整が可能な最新のライトエンジンは超小型プロジェクター、ARや3Dプリンターなどに直接応用できる。
この単色ライトエンジンは単色ディスプレイを搭載するスマートグラスだけでなく、フルカラーディスプレイのスマートグラスにも導入できる。多数の単色ライトエンジンを使ってフルカラー表示を実現するもので、フルカラーのスマートグラスに搭載されるLEDライトエンジンとしては体積が最も小さい製品だ。
JBDはこのほど、新たにAR向けにシングルパネルの多色マイクロLEDディスプレイを開発すると発表した。副画素(ひとつの画素を構成する赤・緑・青の3つの点)のサイズはわずか2.5マイクロメートルで、ディスプレイのサイズは対角線で0.22インチだが解像度はQHD(フルHDの4分の1)の水準に達する。狙うのは、次世代ARスマートグラスへの搭載だ。
(翻訳・36Kr Japan編集部)
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