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中国の新興電気自動車(EV)メーカー「零跑汽車(Leap Motor)」の株価が9月30日、大きく下げた。同社は前日の29日に香港上場を果たし、中国新興EVの御三家「蔚来汽車(NIO)」「小鵬汽車(XPeng Motors)」「理想汽車(Li Auto)」に続いて上場企業となったばかりだ。
同社の株価は30日の取引終了までに22%以上急落し、24.8香港ドル(約460円)となった。上場時の最終公募価格である48香港ドル(約890円)と比べると48%下落し、時価総額は300億香港ドル(約5500億円)を割り込んだ。
朱江明董事長は上場初日の取引終了後、「現在、世界情勢は混乱し、景気は下降線をたどっている。株式公開するのに適した時期だとは言えない。しかし、当社は目先の状況にはとらわれず、長距離を駆け抜ける」と述べていた。
零跑汽車の株価下落には、車1台あたりの利益率や商品力が関係しているのではないかと分析する業界関係者もいる。同社の目論見書によると、調整後純損失は、19年が8億900万元(約160億円)、20年が9億3500万元(約190億円)、21年が26億2800万元(約530億円)と膨らんでいる。一方、売上総利益率は、19年がマイナス95.7%、20年がマイナス50.6%、21年がマイナス44.03%で、22年1~3月期にはマイナス26.6%と赤字幅は縮小しているものの、黒字化にはまだ程遠い状況だ。
(36Kr Japan編集部)
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