アップル、イヤホン生産の一部をインドに移管 中国依存から多元化へ

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米アップルが、ワイヤレスイヤホン「AirPods」および傘下ブランド「Beats」のイヤホンなどの生産の一部を、早ければ2023年にもインドに移すようサプライヤーに要請したことが分かった。インドではすでに、スマートフォン「iPhone」の最新機種の生産も始まっている。「NIKKEI Asia」が10月5日報じた。

関係者によると、電子機器受託製造(EMS)大手「富士康科技集団(フォックスコン)」はすでにインドでBeatsのイヤホンを生産する準備を始めており、最終的にはAirPodsもインドで生産する意向だという。また、EMS大手「立訊精密工業(ラックスシェア)」は現在、ベトナムと中国でAirPodsを生産しているが、インドでの生産を計画中だという。しかし、同社は現在ベトナム事業に力を入れているため、競合他社と比べやや遅れる可能性がある。

アップルはここ数年、サプライチェーンを中国以外の地域に移すなど、生産拠点の多元化を進めてきた。しかし、アップルは現在のところiPhoneの生産のほとんどを中国に依存している。ブルームバーグの推計によると、2021年のiPhone生産台数は、中国が2億3000万台なのに対し、インドが約300万台となっている。

(36Kr Japan編集部)

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