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【新華社北京10月18日】中国では今年、新エネルギー車(NEV)の生産拡大が加速し、産業の川上と川下で自動化への依存が高まっている。邁赫機器人自動化(MHロボット&オートメーション)や埃夫特智能装備(EFORT)などの産業用ロボット業界の上場企業には自動車自動化生産ラインの受注が相次ぎ増加している。業界関係者によると、産業用ロボット市場の需要は改善しており、技術力と製品の品質の持続的な向上に伴い、産業用ロボットの市場規模は引き続き拡大する見込みだ。
中国の産業用ロボット市場は近年、急速に拡大し、世界首位の座をキープしている。中国工業・情報化部のデータによると、中国の産業用ロボット業界の2021年の売上高は1300億元(1元=約21円)を超え、産業用ロボット生産台数は15年の11倍の36万6千台となった。
中国電子学会が作成した「中国ロボット産業発展報告書(2022年)」によると、ロボットと自動化は過去数年で現代製造業に不可欠な一部となり、メーカーは生産能力を高め、利益率を改善し、運営コストを削減するため生産施設への産業用ロボット導入を強めている。華西証券は、産業用ロボット応用の重点分野である自動車業界で新エネ車の販売台数が予想を上回る伸びを見せる中、ロボット市場の需要は好調を保つとの見方を示した。
全国乗用車市場情報連合会(CPCA)の統計データによると、9月の乗用車市場の小売販売台数は前年同月比21.5%増、前月比2.8%増の192万2千台、全国乗用車メーカーの卸売販売台数は前年同月比32.0%増、前月比9.4%増の229万3千台だった。
国際ロボット連盟(IFR)の推計によると、中国の産業用ロボット市場は近年、拡大傾向を維持しており、22年は87億ドル(1ドル=約148円)に拡大、24年には110億ドルを超えるとみられる。業界関係者によると、産業用ロボットの需要は現在、自動車と3C(パソコン、通信機器、家電)の2大業界で旺盛で、今後は化学工業や石油などの業界でも応用市場が徐々に開拓される見通しだ。
広大な市場のチャンスをつかみ、顧客の需要を満たすため、ロボット企業は現在、研究開発に力を入れ、品質と技術水準の向上に努めている。金融情報サービス大手、万得信息技術(Wind)のデータによると、産業用ロボット関連の上場企業31社のうち、今年上半期(1~6月)の研究開発費が前年同期比で増加した企業は18社を数え、約6割を占めた。
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