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4月30日、アクティブノイズコントロール(ANC)技術を用いた騒音制御ソリューションを提供する「北京安声科技(Ancsonic)」が、シリーズA+で6000万元(約9億5000万円)を調達した。リードインベスターは「三峡鑫泰(Sanxia Xintai)」と「賽天資本(Skytrace Capital)」、コ・インベスターは「民銀国際(CMBC International)」で、「白澤資本(Baize Capital)」が単独で財務顧問を務める。調達した資金は、ASIC(特定用途向け)チップの研究開発や家電、自動車、航空などの事業開拓に充てるという。
2014年に設立された安声科技は、非装着型の空間アクティブノイズコントロール技術にフォーカスして、デジタル信号処理技術や音響ホログラフィ技術を活用した騒音制御プランを提案する。
安声科技はすでに換気扇ダクト用「AS-Hood」、空気清浄機用「AS-Fan」、空調用「AS-Air」などの低騒音化製品をリリースしており、2018年末には関連商品の量産を始めている。取引先は「ハイアール(Haier)」など家電メーカーのほか、自動車や航空機、高速鉄道などの企業とも提携を進めている。
家電業界は安声科技が重点を置く分野で、特に家電製品の風切り音にフォーカスして研究開発を行っている。家電が発する騒音は90%以上が送風音や振動のノイズであるため、安声科技は今年末までに風を出す全ての家電で低騒音商品を開発し、その後、家電の振動ノイズを低減する分野をさらに強化するとしている。
安声科技は2018年2月にシリーズAで「祥峰投資(Vertex Ventures)」から数千万元(数億~十数億円)を調達している。
(翻訳・畠中裕子)
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