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中国電子商取引(EC)最大手のアリババ集団の創業者、馬雲(ジャック・マー)氏とその家族が、半年近く前から日本に滞在しており、定期的に米国やイスラエルを訪れていることが分かった。英紙フィナンシャル・タイムズが11月29日、馬氏の動向を知る関係者の話として報じた。
関係者によると、馬氏は東京に滞在している間は専属の料理人と警備スタッフを帯同し、人目につかないよう公の場での活動を極力控えている。東京での活動は、高級店の並ぶ銀座とオフィス街の丸の内にある会員制クラブでの社交が中心だという。
ある会員の話では、銀座の会員制クラブは現在、中国人富裕層の社交場となっている。別の関係者によると、馬氏は日本滞在中、ビジネス上の関心の幅をECからサスティナビリティー分野へ広げたという。
馬氏は2013年にアリババの最高経営責任者(CEO)を辞任し、19年には経営から退くと表明した。その後、馬氏はアリババ株を手放したが、同社の決定権は依然として氏の手中にあった。
中国当局は20年11月、過去最大規模となるはずだったアリババ傘下の金融会社アント・グループの新規株式公開(IPO)を突然中止させ、アリババに対しては独占禁止法違反の疑いで調査を実施すると発表した。それ以来、馬氏はほとんど表舞台に姿を現さなくなっており、その動向に注目が集まっていた。
現在、馬氏の2人の後継者、張勇氏がアリババのCEOを、井賢棟氏がアントのCEOを務めている。
(36Kr Japan編集部)
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