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中国の新興電気自動車(EV)メーカー「威馬汽車(WM Motor)」が、香港取引所に上場する高級スマートEVメーカー「アポロ・フューチャー・モビリティ・グループ(AFMG)」を逆買収することで、香港取引所への上場を計画していると、中国の経済系メディア「界面新聞(Jiemian.com)」が報じた。
威馬汽車のAFMGへの出資比率は28.51%。威馬汽車の沈暉・創業者兼最高経営責任者(CEO)がAFMGの共同議長と非常勤取締役を務めている。
中国政府系経済紙「証券日報」が威馬汽車に事実確認をしたところ、同社の担当者は「(報道された内容は)市場の噂に過ぎない」と回答したという。現在のところ、同社はこの件について公式なコメントを出していない。
2015年に設立された威馬汽車は22年6月1日、香港取引所に目論見書を提出した。同取引所の規定では、6カ月以内にヒアリング審査を通過しなかった場合、目論見書は失効する。威馬汽車の目論見書は12月1日現在、すでに失効しており、更新もされていない。
目論見書によると、威馬汽車は設立してからこれまでに、総額350億元(約6860億円)近い資金を調達している。年間販売数は、19年が1万2799台、20年が2万1937台、21年が4万4152台で、21年の販売台数は業界トップグループの「蔚来汽車(NIO)」「小鵬汽車(Xpeng、シャオペン)」「理想汽車(Li Auto)」の半分以下となっている。
売上高は19年が17億6000万元(約345億円)、20年が26億7000万元(約520億円)、21年が47億4000万元(約930億円)。純損失は19年が41億5000万元(約810億円)、20年が50億8000万元(約995億円)、21年が82億1000万元(約1610億円)だった。過去3年間の累積損失は174億4000万元(約3420億円)を上回っている。
*12月7日のレート(1元=約19.6円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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