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【新華社上海12月3日】スイス重電大手ABBグループは2日、中国上海市の浦東新区康橋鎮で世界最先端レベルのロボットスーパー工場の稼働式を開いた。正式に開業したこの工場は、フレキシブル・フルオートメーション生産を採用し、生産と研究開発が一体となっている。敷地面積は6万7千平方メートル、投資額は1億5千万ドル(1ドル=約134円)。
ABBロボティクス&ディスクリート・オートメーション事業部のプレジデントであるサミ・アティヤ(Sami Atiya)氏は、スーパー工場がABBの「中国で、中国のために」という発展戦略に従い、バリューチェーンの現地化をさらに強めると語る。同社は将来的に、中国で販売する製品の90%以上をスーパー工場で生産する計画で、工場が中国の顧客により多くの現地化された製品、ソリューション、サービスを提供するのをサポートするとした。
同社は、ロボットの世界売上高が2025年までに現在の800億ドルから1300億ドルに膨らむと予想する。中国は世界最大のロボット市場で、中国の21年のロボット設置台数は世界全体の51%を占め、ロボット稼働台数は100万台の大台を突破した。
スーパー工場の新しい研究開発センターは、敷地面積が8千平方メートルで、人工知能(AI)、デジタル化、ソフトウエア関連のイノベーションを加速させるという。同社は新しい開放型のイノベーションセンターで協力相手、顧客と共に新しいソリューションを開発し、物流、医療・ヘルスケア、食品・飲料など新しい分野のフレキシブル・オートメーションのより多くの可能性を模索する予定だ。
上海のスーパー工場は、ロボティクス&ディスクリート・オートメーション事業部が7月にオーストリアで開業したマシンオートメーションのグローバルイノベーション&トレーニングキャンパス、9月にドイツ・ベルリンに設置したラーニング・ファクトリーインダストリ4.0に続く重点プロジェクトとなる。
ABBは中国130以上の都市に従業員1万5千人余りを抱え、中国は同社にとって最も重要な研開発・生産拠点の一つとなっている。ABBの世界三大ロボット生産拠点の一つとして、上海のスーパー工場は既存の工場に代わってアジアの顧客にサービスを提供している。スウェーデンのベステロース工場と米ミシガン州のオーバーンヒルズ工場は、今後も欧州と米州の顧客にサービスを提供する。
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