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中国の燃料電池システムメーカー「北京億華通科技(Beijing SinoHytec)」が、香港証券取引所への上場に向けたヒアリング審査を通過したことが分かった。同取引所が12月12日に公表した文書で明らかになった。
同社は2020年8月、上海証券取引所のハイテク新興企業向け市場「科創板」に上場し、15億元(約290億円)超を調達した。香港上場を果たせば、中国本土・香港両市場で重複上場する初の燃料電池システム企業となる。
億華通科技は、バスやトラックなど商用車向けの燃料電池システムおよびその中核部品の設計・開発・製造を手掛けている。21年3月には、トヨタ自動車と燃料電池システムの合弁会社「華豊燃料電池(Toyota Sinohytec Fuel Cell)」を設立した。また、トヨタおよび「北汽福田汽車(BAIC Foton Motor)」と共同開発した燃料電池バスは、22年北京冬季オリンピックの大会専用車両に採用された。
ヒアリング審査後に発表された資料によると、億華通科技の売上高は19年が5億5400万元(約108億円)、20年が5億7200万元(約111億円)、21年が6億2900万元(約122億円)で、損益はそれぞれ4589万9000元(約9億円)の黒字、976万2000元(約2億円)の赤字、1億8500万元(約36億円)の赤字だった。
同社が10月31日に発表した22年7~9月期の決算報告書によると、1~9月の売上高は前年同期比4.58%増の3億9100万元(約76億円)、純損失は前年同期比26.86%増の1億2500万元(約24億円)だった。合算すると、20年から22年9月までの売上高は計約16億元(約310億円)で、純損失は約3億元(約60億円)となる。
*22年12月16日のレート(1元=約19.7円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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